東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)2026授賞式(明治記念館)
- [公開・発行日] 2026/08/07
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令和8年7月30日(木)、明治記念館「蓬莱の間」(東京都港区)で「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)2026」の授賞式が行われた。泡盛カテゴリーのBest of the Bestに選ばれたのは、八重泉酒造(石垣市)の「古酒八重泉」。同社は同カテゴリー初の受賞となった。主催はTWSC実行委員会、運営はウイスキー文化研究所。
TWSCは2019年に始まり、2020年に焼酎・泡盛部門を新設。今回で8回目を数える。銘柄を伏せた完全ブラインド審査で、洋酒の専門家も焼酎・泡盛の審査に加わるのが特徴だ。
今回の出品数は洋酒部門594アイテム、焼酎・泡盛部門189アイテムの計783アイテム。審査員は過去最多の316人が務めた。累計エントリー数は洋酒部門4,411本、焼酎・泡盛部門1,662本で、合計6,073本にのぼる。
式は13時に開会。最高金賞の表彰に始まり、食事と歓談。中国パフォーマーの変面ショーを挟んで、ベストディスティラリー賞、ジャパングランプリ、Best of the Bestの表彰と続き、16時30分に閉会した。
開会の挨拶に立ったTWSC実行委員長の土屋守氏は、審査の舞台裏に触れた。
審査員へ送るサンプルの小瓶は2月に約1カ月をかけて詰め替え、その数は約1万4000本。フライトごとに審査員を入れ替えながら審査を進め、3月から6月にかけて各賞を決定したという。
会場には沖縄からの受賞者も集まった。壇上には八重泉酒造、新里酒造、久米仙酒造、そして伊江島物産センター伊江島蒸留所から社長や製造担当者が上がり、それぞれ賞状を受け取った。
Best of the Bestは、カテゴリーごとの頂点を決める賞。最高金賞と金賞のアイテムからノミネートされ、二次審査を経て最高得点のものが受賞する。
焼酎・泡盛部門では芋の「吉兆宝山」(西酒造・鹿児島県日置市)、麦の「神の河Black」(薩摩酒造・鹿児島県枕崎市)、米の「八海山本格米焼酎オーク樽貯蔵風媒花」(八海醸造・新潟県南魚沼市)、そして泡盛の「古酒八重泉」(八重泉酒造・石垣市)の4本が選ばれた。
「古酒八重泉」は、地釜蒸留由来のコクと44度という度数が、一次審査・二次審査ともに高い評価を得た。
古酒八重泉は、各カテゴリーの最高得点酒に贈られるベスト・カテゴリー賞(泡盛)も受賞し、二冠となった。
その他、泡盛部門では、ベスト・コストパフォーマンス賞を「いぜなじまのお米でつくった泡盛 常圧」(新里酒造・うるま市)、ベスト・デザイン賞を「The IZENA」(伊是名酒造所・伊是名村)が受賞。同賞は運営事務局が89本をノミネートし、「ウイスキー&スピリッツフェスティバル2026 in 横浜」の来場者約300人による投票で選ばれた。
蒸留所に贈られるベスト・ディスティラリー賞は今回28カ所が受賞。うち芋・麦・米・泡盛の焼酎蔵賞は新設で、ベスト・泡盛蔵に忠孝酒造(豊見城市)が選ばれた。出品の有無を問わず、実際に蔵を取材したうえで選定される賞である。
■ 泡盛部門 受賞一覧
泡盛の出品は29本。最高金賞3本、金賞12本、銀賞8本、銅賞6本という結果だった。
最高金賞:古酒八重泉(八重泉酒造)/いぜなじまのお米でつくった泡盛 常圧(新里酒造)/忠孝甕熟成18年古酒(忠孝酒造)
金賞:The IZENA(伊是名酒造所)/Heritage Matsufuji(松藤・金武町)/琥珀伝説25度、琥珀伝説3年古酒リミテッド25度(神村酒造・うるま市)/沖縄 ISLAND BLUE 泡盛 50度(久米仙酒造・那覇市)/黒真珠、古酒樽八重泉、尚YAESEN、八重泉(八重泉酒造)/忠孝The Vanilla14年古酒、忠孝よっかこうじ(忠孝酒造)/twilight(LANDO・南城市)
銀賞:常盤(伊是名酒造所)/松藤 限定古酒3年43度(松藤)/海乃邦15年貯蔵古酒(沖縄県酒造協同組合)、久米仙 古酒ブラック、爆誕50(久米仙酒造)/月の蒸溜所(忠孝酒造)/古酒かんむり鷲、八重泉GOLD(八重泉酒造)
銅賞:主21年古酒、古酒くら(ヘリオス酒造・名護市)/赤の松藤(松藤)/いぜなじまのお米でつくった泡盛 減圧(新里酒造)/古酒みやらび、島うらら(八重泉酒造)
今回、沖縄の蔵は洋酒部門でも結果を残した。
伊江島物産センター伊江島蒸留所(伊江村)のラム「イエラム サンタマリア 蒸留所限定品3」が最高金賞を獲得。さらに、国内の小規模蒸留所を対象とするジャパングランプリのジャパニーズラム部門にも選ばれた。
久米仙酒造は、ニューボーンスピリッツとして出品した「那覇蒸留所 シングルモルト ニューボーン 2025」が最高金賞。同社は洋酒部門で計9アイテムが受賞している。
新里酒造 州崎蒸溜所は「琉歌」の4アイテム(LIMITED 2025、JAPANESE 2025、NEW POT 2025、NEW BORN 2025 ex-Bourbon Cask)がすべて金賞。
ヘリオス酒造は「ティーダ 21年」が金賞、「ティーダ ホワイト」が銀賞となった。
また、今回新設されたベスト・ジャパニーズ・クラフトラム・ディスティラリーには、石垣ディスティラリー(石垣市)が選ばれた。
一方で、出品数は減少傾向。泡盛は今回29本。焼酎・泡盛部門全体でも189アイテムで、2022年の281本から100本近く減った。
総評で土屋実行委員長は、全国の焼酎・泡盛の蔵は約400、1蔵あたり平均10銘柄近くをリリースしているとして、市場に出回る4,000本近い銘柄のうち、このコンペに出品されるのは20分の1程度にとどまると指摘した。
受賞酒が試飲できるTWSC2026大試飲会は、9月13日(日)にEBiS 303(東京都渋谷区)で開催される。
授賞式の様子は「蒸留階級TV(YouTube)」でもご覧いただけます。
(文・写/岡山進矢東京支部長)



























