第11回鶴見ウチナー祭り開催!(鶴見ウチナー祭実行委員会)
- [公開・発行日] 2026/11/01
- イベント報告
令和8年10月31日(土)、11月1日(日)の二日間、神奈川県横浜市鶴見区の入船公園で「第11回 鶴見ウチナー祭」が開催された。(主催:鶴見ウチナー祭実行委員会、共催:鶴見区、琉球新報社)
筆者が訪れたのは初日の正午過ぎ。空は晴れ、ここ数日の冷え込みを吹き飛ばすような陽気だった。
日差しや夏の戻りを彷彿させる暑さを後押しするように、ステージやシートの敷かれた客席、そして居並ぶブースから賑やかな声が響いていた。
平成28年に始まったこの祭りは、今年で11回目。実行委員長の下里優太さんは、新聞広告に寄せたあいさつで「11回目のウチナー祭。これを新たなスタートに」と記している。
来年は横浜・鶴見沖縄県人会が100周年、鶴見区が区制100周年を迎える。
1回目から実行委員会の事務局長を務める野村拓哉さん。実行委員長の下里さんとは、祭りの立ち上げから一緒に歩んできた。今年の特徴を聞くと、こう話してくれた。
「いつも変わらない、鶴見の沖縄文化を伝えるイベントです。回数を重ねて、お客さんが喜んでくれるポイントが分かってきました。シートを持ってきて楽しむ人、ステージを見たい人、飲食を楽しみたい人と、皆さんそれぞれのスタイルで過ごしています。出展者もほとんど毎年同じ顔ぶれです」
自由広場のメインステージでは、琉球舞踊や三線、民謡、歌謡ライブなどが、両日とも朝10時台から夕方のフィナーレまで続いた。
泡盛は顔ぶれに入れ替わりがあった。今年の泡盛蔵の出展は、多良川(宮古島市)、比嘉酒造(読谷村)、まさひろ酒造(糸満市)の3蔵。まさひろ酒造は、これまで糸満市の物産ブースに商品を並べたことはあるが、蔵としての出展は今年が初めてだ。
毎年出展している多良川のブースには、今年の沖縄県泡盛鑑評会で県知事賞を受けた「久遠」のボトルや、同社が力を入れるラムのシリーズが並んだ。自社で生産できるようになった「ソーダ缶」の商品もある。
協賛企業に名を連ねる比嘉酒造は、「残波」でおなじみの蔵。ステージ正面の定位置に構えた大きなブースには、スタッフの数も商品の数も多く、並ぶ客の列も長かった。
まさひろ酒造は、昨年は同社の営業担当者が飲食ブースで販売を手伝っていたが、今年は自社のブースを出した。
「売れ行きは好調です。高いものは売れないと聞いていたんですが、売れました。古酒も出ています」と話してくれたのは、同社広域営業部の平安直人さん。
同社は近年、ウイスキーにも力を入れている。「定番のブレンデッドが中心ですが、シングルモルトを限定で出していて、反応は良かったです。ただ、認知度はまだまだ。今年から東京、横浜、大阪のウイスキーイベントに出展して、少しずつ知ってもらおうとしています」(平安さん)
神奈川県内から電車で40分かけて来場したご家族は、残波のシークヮーサーサワーを手にしていた。
母親は以前、友人と2回訪れている。「すごく楽しかったので」と、今年は家族を誘って来たという。
「お酒は飲むんですけど、泡盛は飲まないんですよ。知識もないし、難しい感じがして。でも、おいしいので、これから飲む日を考えます」と息子さん。
母親は「楽しいよね。また来年も来たい」と話す。来年は親戚も誘って来るつもりだという。
泡盛業界へのアプローチについて聞くと、野村さんはこう話してくれた。
「僕らは来る者拒まずのスタイルです。こちらから十分にPRできていないぶん、どんどん来ていただけたらうれしいですね。むしろ、こういう舞台があるので、泡盛の側から『こんなことをやりたい』という声をもっといただければ、それに合わせた形を一緒に考えていきたいです」
(文・写/岡山進矢東京支部長)
































