第3回泡盛川柳 結果発表!(沖縄県酒造組合)
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[公開・発行日] 2022/11/13
[ 最終更新日 ] 2023/01/19 - イベント報告
沖縄県酒造組合(佐久本学会長)は、令和4年11月1日(火)、第三回泡盛川柳における受賞作品を発表した。応募総数817句(応募者数338人)。それぞれの川柳の作者には、副賞として琉球泡盛5升甕等が贈られる。
受賞作品
第3回泡盛川柳 審査員総評(宮城一春)
今年度の投稿数は817句。レベルの違いはあれど、昨年までと異なり、さまざまなバリエーションあふれる川柳が投稿されたように感じた。
当初は、NHKドラマ「チムどんどん」絡みが多いかなと予測していたのだが、非常に少なかったのには驚かされた。ドラマの良し悪しが泡盛川柳にも影響されるということだろうか。
さて、今年度の受賞作は4作品。じっくりと読んでみると、いずれも味わいがあって、それこそ古酒のようにジンワリとその良さが実感できる句であるように思う。
「泡盛川柳」の特徴は、例年、娘や妻、祖父母との関係性をユーモアたっぷりに、あるいはペーソス豊かに描いた作品が多いのだが、今年もその傾向が多くみられた。その中でも最優秀賞作の「決めました 父と泡盛 飲める人」は、その特徴を備え、最優秀にふさわしい内容であるといえよう。父親と娘の関係は微妙なことが多いのだが、この一言を言われたら、世の中のどんな厳しい父親でも表情が緩んでしまうに違いない。
佳作とユーモア賞は、居酒屋などでの光景を見事に切り取った内容であろう。「あ~、そんな人いるよなぁ」とクスっと笑える川柳であった。読者は、泡盛を楽しく飲んでいる、愛すべきサキヌマーたちの姿を思い起こすであろう。
結びになるが、選に漏れたものの、私が高く評価した川柳を紹介して私の選評とします。投稿者の皆さん、今年も楽しく選ばせてもらいました。ありがとうござました。
第3回泡盛川柳 審査員選評(宮城人春・長嶺哲成)
最優秀賞
【決めました 父と泡盛 飲める人】 氏名:黒飛義竹 (広島県)
(宮城一春)父親と娘の関係は微妙なことが多いのだが、この一言を言われたら、世の中のどんな厳しい父親でも表情が緩んでしまうに違いない。
(長嶺哲成)人生の大きな決断をした娘。そして新しく家族になる人々を結びつける泡盛。派手さはなくともしみじみと心を打ついい句です。
優秀賞
【ひたすらに 平和を願い 飲む古酒】 ペンネーム:フーマー (愛知県)
(長嶺哲成)沖縄戦で途絶えてしまった100年古酒文化。平和が続かなければ古酒は育たない。沖縄の
平和を願いつつ、その思いをウクライナへも向けているに違いない。
佳作
【トートートー いっつも言うのが 遅くない?】 ペンネーム:東京支部長 (東京都)
(長嶺哲成)泡盛をできるだけ多く器に注いでもらいたい。そんな相方を、飲みすぎないでよと、軽く
たしなめる光景が微笑ましい。
ユーモア賞
【「飲めな~い。」出逢った頃には、戻れない】 ペンネーム:メロンパン (沖縄県)
(長嶺哲成)出会ったころはふつうにかわいい女の子に演じられたのに、いつのまにやら
地を隠すこともなくなった。それはそれで幸せだ。
イベント詳細
【イベント名】第三回泡盛川柳
【主催】沖縄県酒造組合
【共催】琉球泡盛倶楽部
【後援】沖縄県酒造協同組合
【協力】 琉球新報社 ・ 沖縄タイムス社 ・ 泡盛新聞
【賞品】
最優秀賞:5升甕 (9,000ml)
優 秀 賞:海乃邦 15年43度(720ml)
佳 作:海乃邦 10年43度(720ml)
ユーモア賞:海乃邦 12年30度(720ml)
【審査員】(敬称略)
審査委員長:佐久本学 沖縄県酒造組合会長
審査員:宮城一春(編集者、琉球新報『平和のうた』2020年選者)
新垣真一:沖縄県酒造組合専務理事
長嶺哲成:琉球泡盛倶楽部会長
【問い合わせ先】沖縄県酒造組合
TEL:098-868-3727
メールアドレス:info+senryu@okinawa-awamori.or.jp