瑞穂酒造株式会社(玉那覇美佐子社長/首里末吉町)は、令和3年2月21日(日)糸満市にある同社で契約をした農場ONE RUM FARMにて農水苑”虹”(前田英章代表/糸満市)の協力の元、ラムの原料となるさとうきびの植え付けをおこなった。
”ラムの製造を通して沖縄のさとうきびの魅力を世界に届ける”ONE RUMプロジェクトの一環。
本プロジェクトに賛同する県内のバーテンダーや有志が集い、植え付けをおこなった。
今回300坪の農場に植え付けをしたさとうきびの品種は、農水苑1号・農林8号・農林27号の3品種で、ラムに適した品種を判別するための試験も兼ねている。
苗として使用する部位や土質で植え付け方が異なり、特に苗を斜めに力を込めて挿して植えた農水苑1号の植え付けの際には、畑仕事になれていない参加者から悲鳴が上がっていた。
また、苗の全体を土に埋める植え付け方をした農林8号と農林27号は、中腰の状態で植え付けをおこなう必要があり、年齢が高い参加者にはかなりこたえたようだ。
筆者も植え付けに参加したが「美味しいラムを飲むために!」と唱えるとなぜか体が軽くなるのを感じた。
さとうきびの栽培の方法が、使用する苗や土質で異なることがとても勉強になった。
身近だと思っていたさとうきびでも、まだまだ学ぶことが多い。
玉那覇美佐子社長は、作業開始にあたり「おはようございます。この度はここにご参集いただきありがとうございます。
私ども瑞穂酒造は、皆様方とのご縁により、泡盛をつくり、さらに様々な酒類製造に挑戦しております。
私ども瑞穂酒造には、世界のお酒を目指すという想いがありまして、小さな蔵元ながら、その技術を磨き、挑戦し続けてまいります。
今日はラムですね。
まさに私共の生まれ育った土地がさとうきびの栽培に向いており、さとうきびは沖縄の基幹作物でもあります。
そのさとうきびを原料に、私どもの泡盛製造の技術を活かしてラム酒がつくれるということで、この度、畑づくりからではありますが、このような展開になりました。
畑仕事は、素人ではありますが、経験のある方々にアドバイスをいただきながら、一から進めていきたいと思っておりますので、長い目で見守っていただければと思います。
これからラムやさとうきび業界を活性化していくには、5年、10年、20年とかかるかもしれませんが、皆様と長いおつきあいをさせていただきたいと思っております。
今日は、畑仕事ということで、お天気がすごく心配でしたが、ありがたいことに、このように準備が整いまして、おかげさまで今日がスタートになります。
周囲を見渡しますと、青空、雲、地平線と私たちは丸い地球に住んでいることを感じます。
私ども瑞穂酒造は、これからも、人 自然 微生物と共生しながらやっていきたいと思いますので、引き続き、皆様の、支援ご指導よろしくお願いいたします。
今日は楽しみながらサトウキビ造りをしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします」とあいさつした。
今回植え付けをおこなったさとうきびは、来年春ごろ収穫予定で、その後アグリコールラムとして発売する予定である。
皆で一緒に植え付けをおこなったさとうきびが、美味しいラムになる日がとても楽しみである。
↓クリックするとYouTube(蒸留階級TV)が再生されます。