令和5年11月23日(木)、東京泡盛会(白井芳和代表)は、インテリジェント・ロビー「ルコ」(東京都新宿区)にて泡盛ファンのためのパーティ「泡盛文化祭」を開催した。(共催:沖縄県酒造組合)
東京泡盛会は、会員の高齢化等の理由で活動休止中であった歴史も古い「東京泡盛同好会」を県酒造組合の要請もあり引き継ぐ形で2014年に再結成され、以降、年に一度、東京近圏の泡盛ファンのためのパーティを主催している。
その後も新型コロナ流行の影響で活動が休止となり、今回が4年ぶり7回目の開催となった。文化祭と銘打って開催された今回は、給食室、教室、音楽室など学校を連想させるテーマで区分けされそれぞれにちなんだ催しが開催された。
その中でもメインのイベントは体育館兼音楽室エリアで開催された酒造所から派遣されたスタッフによる泡盛の試飲。
東京で泡盛の普及活動を続ける「泡盛部」主宰梅田知行さん(東京 世田谷 升本屋)とその泡盛部の部長で泡盛マイスター協会関東支部長の小西美穂子さんが会の運営の中心にいることもあり、神村酒造(うるま市)、菊之露酒造(宮古島市)、多良川(宮古島市)、忠孝酒造(豊見城市)、今帰仁酒造(今帰仁村)、比嘉酒造(読谷村)、まさひろ酒造(糸満市)、瑞穂酒造(那覇市)、八重泉酒造(石垣市)、山川酒造(本部町)と多くの酒造所がブースを構えた。うち4蔵は、社長自らがブースに立ち、酒造組合会長である佐久本学瑞泉酒造社長や、比嘉昌晋まさひろ酒造会長の姿も見られた。
来客数は約140名。スタッフ、関係者を含め160名以上の参加者で会場は大いに盛り上がった。
ステージではライブが行われ、メイン会場を取り巻く各教室(小部屋)にはビュッフェ、オープンマイク、占い部屋、マイスター部屋、ハイサワーでお馴染み博水社がプロデュースする”美尻の部屋”などが展開された。
泡盛に対し多角的にアプローチし、学び楽しむ演出はまさに“文化祭”さながら。両手に複数のカップを持ち会場を回遊する人、顔馴染み同士で語り合う人、ソファーに腰を下ろしくつろぐ人など、会場内では様々に過ごす泡盛ファン全員が笑顔につつまれた。
小西さんは「蔵元さんのブースのお客様が途切れることなく、熱心に説明を聞かれていたことが何より嬉しかったです」と話してくれた。東京泡盛会主催のパーティは、来年以降も続けられる予定だ。
(文・写/岡山進矢東京支部長)