瑞穂酒造の泡盛を楽しむ会~presents泡盛ペアリング~@てぃんさぐぬ花(文・写/岡山進矢東京支部長)
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[公開・発行日] 2021/11/26
[ 最終更新日 ] 2022/01/07 - イベント報告
泡盛と料理のペアリングを楽しむイベントが令和3年11月12日(金)、東京都杉並の沖縄タウン(杉並和泉明店街)にて開催された。
『瑞穂酒造の泡盛を楽しむ会 ~presents泡盛ペアリング~』と銘打たれたこの会は、瑞穂酒造の名物営業マン本田賢一郎さんと、沖縄タウン内にある沖縄料理店「てぃんさぐぬ花」の共同企画だ。なんと「構想1年、準備期間半年」の末に実現したイベントだという(てぃんさぐぬ花・金子料理長談)。
この日提供された料理は、7皿。すべて瑞穂酒造の銘柄に合わせて創作されたオリジナルメニューだ。今回のメニュー作りには、てぃんさぐぬ花の姉妹店「沖縄酒場 SABANI」「沖縄食材×バル YANBARU」からもキッチンに携わる全スタッフが参加した。
「各店のスタッフと一緒に試飲会をし、お酒の個性を紐解きながらメニューを作っていった。ディスカッションやコンペを繰り返し行った。」と話してくれたのは、てぃんさぐぬ花のドリンク担当で今イベントの企画・司会進行を務めた伊藤広平さん。
これまで会場として通常メニューを提供する形での酒造メーカーとのコラボは何度も経験しているが、お酒をメインに据えて、そこに料理を合わせていくというやり方は今回が初めてとのこと。
そしてお酒の方にも度数、温度、香り付けなど、料理との相乗効果を高めるための様々な工夫が施された。
てぃんさぐぬ花は、もともと古酒と料理のペアリングに定評のあるお店。SNSアカウントでは毎週末、食事と泡盛の組み合わせ提案の投稿を行っている。
お店のInstagramでイベントを知り参加したという男性は「キツイ酒というイメージしか持っていなかった泡盛に、こんなに色々な飲み方があるということに驚いた。これまでビール、ワイン、ウイスキーとシーンによって飲み分けていたが、泡盛1本で完結しそう。今後は家に常備します。」と楽しそうに語ってくれた。
瑞穂酒造の本田さんは「素晴らしい前例ができた。これを広げていきたい。今こういう時代だからこそ何ができるか。当社の多種多彩な個性を生かして飲食店さんの新しいメニュー開発にまで携われると嬉しい。」と展望を描く。
てぃんさぐぬ花・伊藤さんも「今だからできる、飲食店からの提案や発信がある。参加してくれた人から泡盛の良さが広がっていき、業界が盛り上がると嬉しい。」と思いを語ってくれた。
コロナ禍においても担当地域の飲食店と密に連絡を取り合い、応援を続けてきた営業マン。そんな営業マンに信頼を寄せ、不自由を強いられるなか創意工夫を積み重ねた飲食店。どちらの瞳にも困難を克服し、花咲く未来へ向かう強い意志が感じられた。
(文・写/岡山進矢東京支部長)