シンガポールで琉球泡盛マスタークラス開催(沼田まどかアジア局長)

  • [公開・発行日] 2022/12/31
    [ 最終更新日 ] 2023/02/28
   

令和4年11月28日(月)と29日(火)の二日間、シンガポールにあるワインスクール「The Beverage Clique」で琉球泡盛の試飲調査会が行われた。

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この企画は、沖縄県酒造組合が国税庁の「ブランド化酒蔵ツーリズム事業」を活用して開催したもの。沖縄県内の酒蔵3社がオブザーバーとして現地に赴き、参加者からの質問などに対応した。

初日の参加者の中にはディアジオ・バーアカデミーのディレクターを始め、シンガポールを代表する日本人ソムリエや人気シェフなど、第一線で活躍する飲食店関係者12名が集まった。

二日間を通して、現地の飲食関係者やスクール受講生約30名が参加。SSI国際焼酎利き酒師の高橋哉子氏による「琉球泡盛マスタークラス」と題する基礎講座に始まり、試飲酒の説明とテイスティングおよびフードペアリング、2種類のカクテルデモンストレーションの三部構成で進行した。

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会場には、9種類の泡盛が準備され、試飲調査に加えてアンケート調査を行い、シンガポールでの泡盛の販路開拓に関する率直な意見を求めた。

The Beverage Clique(ワインスクール)校長からは「古酒に関しては、8年以下の熟成年数にはさほど魅力を感じないが、熟成年数の長い泡盛はもっと高い価値がついてもよいと思う。ロジカルな古酒の評価基準があれば海外市場でも理解を得やすいのでは」との意見も出た。

S4シンガポール市場では、熟成年数の長い日本産ウィスキーやビンテージワインの人気は根強く、熟成酒に対する感度は高い。泡盛の認知度が低い今こそ、各社のブランドの持ち味を活かした販路開拓だけでなく、業界全体として「琉球泡盛」や「泡盛古酒」をどう売り込むか、足元から見直すチャンスではないだろうか。
(文・沼田まどかアジア局長/写真提供・Criadera Concepts)

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マスタークラスでの試飲酒一覧
1.残波ホワイト 25%
2.菊之露古酒VIPゴールド 30%
3.さくらいちばん3年古酒 30%
4.尚円の里 30%
5.咲元粗濾過44度 44%
6.尚YAESEN 40%
7.琉球プレミアム 35%
8.長期熟成古酒 久遠 35%
9.琉球泡盛古酒の郷8年古酒 44%

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