第2回泡盛仕次古酒・秘蔵酒コンクール開催検討委員会(同検討委員会)
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[公開・発行日] 2017/10/09
[ 最終更新日 ] 2017/10/31 - 飲む
平成29年10月5日(木)、沖縄国税事務所、沖縄県、泡盛酒造・卸・小売組合などで組織された泡盛仕次古酒・秘蔵酒コンクール開催検討委員会は、北那覇税務署(浦添市宮城)において、泡盛仕次・秘蔵酒コンクールに関する第2回目の会合を開いた。
今回の会合では、開催スケジュールの確認の後、詳細な出品酒の規格、品質評価及び審査の方法が議論された。
出品区分は「伝統仕次の部」「フリースタイル仕次の部」「秘蔵酒の部」の3区分で調整が進んでいる。
伝統仕次の部では、甕で貯蔵された、親酒の貯蔵年数が15年以上、年に1回以内の仕次(1回あたりの仕次酒の量は全体の1割以内)で過去に5回以上仕次された泡盛。フリースタイル仕次の部では、甕で貯蔵された、親酒の貯蔵年数が5年以上、3回以上仕次された(仕次酒の量の制限なしの)泡盛。秘蔵酒の部では、甕または瓶で15年以上貯蔵された泡盛で、過去に仕次ぎをしていないことが出品のための条件となる模様。
なお、仕次に関しては、貯蔵期間や方法、仕次した泡盛の量などの記録が残っていることが出品の必要条件となり、100%樽貯蔵の泡盛及び泡盛以外の酒類(原料用アルコールなど)を親酒または仕次酒として使用した場合は不適格となる。
品質評価の方法については、香り、味わいに関する官能評価の他に、アルコールやバニリン等の理化学分析も併せて行われ、香味の特性に関しては泡盛フレーバーホイールを活用した定量的記述分析法も活用されることが話し合われた。
今回のコンクールは、受賞者に与えられる賞状もさることながら、自分が育てた仕次泡盛に関して、専門家による品質評価及び理化学分析結果を知ることができるというのも、出品者には大きな魅力となることであろう。
最終的な開催要領は10月27日(金)から奥武山公園・沖縄県立武道館(那覇市)で開催される沖縄の産業まつりに合わせて会場および国税事務所ホームページ等で公式発表される予定。弊紙においても引き続き取材を行う。