2025年度泡盛鑑評会の結果発表!本年度の「泡盛ブレンダー・オブ・ザ・イヤー」は伊藝壱明氏(沖縄県・沖縄国税事務所)
- [公開・発行日] 2025/10/23
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令和7年10月21日、沖縄県と沖縄国税事務所は、品質の高い泡盛を造った酒造場と製造責任者を表彰する「2025年度泡盛鑑評会」の審査結果を発表した。沖縄県の本土復帰にともない、昭和47年に始まった泡盛鑑評会は、今回で53回目の開催となる。品質評価会は令和7年9月22日(月)から9月26日(金)に北那覇税務署にて行われた。
古酒の部には34酒造場から57点が出品、うち13酒造場が沖縄国税事務所長賞を受賞した。
さらに、沖縄国税事務所長賞酒のうち、まさひろ酒造の「蔵出しまさひろ」、宮里酒造所の「春雨」、崎元酒造所の「花酒与那国18年」、瑞泉酒造の「瑞泉古酒」、比嘉酒造の「残波古酒」の5銘柄が、県知事賞にも選ばれた。
また、出品されたブレンド酒のうち、最も優れたブレンド担当者に贈られる「泡盛ブレンダー・オブ・ザ・イヤー2025」には、元瑞泉酒造の伊藝壱明(いげい・かずあき)氏が選出された。
伊藝氏の受賞は2021年以来2度目、「瑞泉古酒」での確かなブレンド技術が評価された。なお、伊藝氏は、令和7年8月に瑞泉酒造を退社、現在は南城市にて新たな泡盛蔵の立ち上げに参画している。
今年度より新設された「新酒・37度以上(つよい泡盛)の部」においては、は22酒造場から22銘柄が出品され、うち8点が国税事務所長賞に選ばれた。
現状、泡盛の新酒は30度が主流であるが、洋酒であるジンやウイスキーなどの度数帯に近いカテゴリーを新設することで、海外進出やカクテルベースなどを視野に入れた泡盛の知見が深まることが期待される。
表彰式は11月5日、那覇市の沖縄ハーバービューホテルで開催される予定。
入賞した酒造場、銘柄、製造責任者は以下の通り。
【古酒の部】沖縄国税事務所長賞(★は沖縄県知事賞)
製造場名 | 銘柄 | 製造責任者 |
上原酒造株式会社 | 神泉 | 宮城 剛 |
★まさひろ酒造株式会社 | 蔵出しまさひろ | 新垣 須直 |
★宮里酒造所 | 春雨 | 玉城 陽介 |
株式会社宮の華 | 華翁 | 下地 洋子 |
★合名会社崎元酒造所 | 花酒与那国18年 | 崎元 俊壱 |
株式会社石川酒造場 | 玉友 甕仕込秘蔵古酒 | 石川 由美子 |
沖縄県酒造協同組合 | 海乃邦12年甕仕上げ | ― |
株式会社久米島の久米仙 | 久米島の久米仙ブラック5年古酒40度 | 島袋 淳也 |
★瑞泉酒造株式会社 | 瑞泉古酒 | 照屋 寛樹 |
瑞穂酒造株式会社 | 古酒 瑞穂 | 仲里 彬 |
合資会社伊是名酒造所 | 常盤 | 仲田 詢弥 |
新里酒造株式会社 | 古酒琉球 奏 | 當眞 嗣史 |
★有限会社比嘉酒造 | 残波古酒 | 大城 勝則 |
【新種・37度以上(つよい泡盛)の部】沖縄国税事務所長賞
製造場名 | 銘柄 | 製造責任者 |
上原酒造株式会社 | 南都神泉 初垂れ2024 | 宮城 剛 |
神谷酒造所 | 南光原酒 50度 | 神谷 雅樹 |
久米仙酒造株式会社 | 沖縄ISLANDBLUE 泡盛 | 松村 和幸 |
宮里酒造所 | 春雨 ラメ | 玉城 陽介 |
瑞泉酒造株式会社 | 尚ZUISEN | 照屋 寛樹 |
合資会社恩納酒造所 | 萬座 原酒 | 玉那覇 諒磨 |
株式会社松藤 | 粗濾過 松藤 | 山里 文男 |
北谷長老酒造工場株式会社 | 北谷長老 | 知念 秀人 |