株式会社プルアラウンド(那覇市/杉浦哲郎代表)は、平成30年2月10日(土)、那覇空港国内線ウェルカムホールにて「泡盛パン」の試食会を開催した。
泡盛パンは、発酵に際し、パン酵母以外に泡盛の製造に使用される黒麹菌を使用し、ほのかに泡盛もろみの風味がする。
2017年度産学官連携推進ネットワーク形成事業(沖縄県産業振興基金事業)を活用し、株式会社プルアラウンド、琉球大学農学部、金城ベーカリーがそれぞれ企画、研究、製造を担当し試作品が完成した。2016年泡盛の女王友寄美幸さん(写真)も株式会社プルアラウンドの開発担当として参加した。
黒麹菌のパン製造への活用法を開発した琉球大学農学部応用微生物学研究室の平良東紀教授は「クエン酸とアミノ酸を多く含む、ほどよい酸味と味噌のような香りのパンが完成した。アルコール分は含まれておらず、沖縄の新たなお土産として今後の商品化を期待したい」と語った。
また、株式会社プルアラウンドの高松茉沙美取締役は「泡盛は男性が好き、パンは女性が好きという印象があるが、実は泡盛のエステル様の香りは女子が大好きな香りです。泡盛とパンがコラボすることで、パン好きの女子が泡盛の良さを発見し、泡盛好きがパンに興味をもち、パン業界も泡盛業界も共に元気になる、そんな夢のある商品なんです」と開発の意義を語り、今後の製品化に意欲を見せた。
泡盛パンの製造には、一部に泡盛もろみの製造と同じ工程があり、量産化には酒母又はもろみの製造免許(酒税法第8条)をもつ企業の協力が必要となる。そのためプルアラウンドでは現在パートナーとなる酒造所等を募集している。
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