泡盛部(東京世田谷)10周年祭!レポート(文・写/岡山進矢東京支部長)
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[公開・発行日] 2018/11/08
[ 最終更新日 ] 2018/11/28 - 飲む
「もっと泡盛を日常に」をスローガンに掲げ、東京世田谷を中心に活動している「泡盛部」という集団がいる。
毎週木曜日夜8時から、京王線笹塚駅近くの商店街にある酒販店「東京 世田谷 升本屋(ますもとや)」に集い、泡盛に関する勉強会を開催している。登録部員数は500名以上。
主宰は升本屋三代目主人、梅田知行(うめだともゆき)さん。部長は小西美穂子(こにしみほこ)さんが務める。
2008年10月に発足した泡盛部は、毎週休まず活動を続け、今年でちょうど10周年を迎える。そして泡盛の日を含む11月1日~3日の3日間「泡盛部10周年祭」と銘打たれた記念イベントが升本屋で開催された。
大総括会では、毎週の部活で各蔵元の一般酒を試飲し、約1年(約50週)かけて全蔵の試飲を終え、選抜した泡盛の味、ラベルについて人気投票を行い、大賞を決定するイベントを行っている。
第7期にあたる今回は、味部門で恩納酒造所の「萬座」、ラベル部門で識名酒造の「時雨」がそれぞれ部員の一番人気となった。
中日の11月2日は「party」。
各期毎に仕込んだ甕を開封し、参加者各々が持ち寄ったおつまみとともに、熟成年数の違う泡盛を楽しんだ。
そして最終日11月3日は「振り返り」。10周年にちなんだ泡盛と、過去の味部門での一番人気銘柄が振る舞われた。
甕酒以外にも、沖縄県内限定発売の泡盛や二升半サイズの瓶熟18年泡波など、ちょっと贅沢な泡盛が次々に開封され、参加者たちでその味を楽しんだ。
入部以来毎週欠かさず参加しているという熱心な部員や、初期メンバーだが数年振りの訪問だという部員などで升本屋店内は満員状態。
「初めて店を訪れた時がたまたま第一回目の部活の最中で、そのまま入部した」という思い出を語ってくれた部員もいた。
普段は開放されていない10畳ほどの広さの店舗二階には、ギャラリーが出現。10年間の部活中に撮られたたくさんのスナップや、飲まれた銘柄、BGMに使われたレコード、沖縄合宿のしおり、部が名付け親となった銘柄などの思い出の品々が所狭しと飾られていた。
初期から参加する部員は、泡盛部10年間の歩みが綴られた年表を食い入る様に眺め「懐かしいなぁ」と呟いた。
部長の小西さんは「10年前は泡盛の地位が今より高くなく、東京では飲める場所もなかった。10年間の活動で、元からの泡盛ファンや沖縄好き以外の層も泡盛に興味を持ってくれた。これからもこの東京の地での楽しみ方を探求したい」と抱負を語ってくれた。
主宰の梅田さんは「立ち上げる時に、誰も来なくても”毎週やる””飲むだけじゃなく学ぶ””やめない”、という三つの決め事をした。やめないと決めてる以上、10年は通過点。ずっと続いているというのは幸せなことです」と思いを語った。
現在、部活は第8期に突入。一緒に泡盛を楽しみながら学びたい!という新入部員を随時募集中だ。
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(文・写/岡山進矢東京支部長)