逸材探訪 ~鑑定官が若き匠に聞く~(崎山酒造廠編)
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[公開・発行日] 2017/06/19
[ 最終更新日 ] 2018/06/06 - 飲む
小濱:それで泡盛メーカーに就職を?
比嘉:最後までゆれてはいました。アメリカで働きたいという気持ちもありますから。友人に相談したら「アメリカで泡盛を造ればいいじゃないか」ともアドバイスを受けたり。アメリカにいるとき、泡盛メーカーの求人情報は入らないですしね。
小濱:過去の取材でも、求人が表向きはないという話が時々でてきましたね。
宮本:それでどうしたんですか?
比嘉:アメリカからいくつかの泡盛メーカーに履歴書を送ったんです。
小濱:それはびっくりしたでしょうね、届いた蔵は。なんだろうね?これみたいな。
平良:崎山でもちょっとした話題になってましたよ。
比嘉:そうでもしないと、アメリカでは何も情報がないので。ただ、冗談だと思われたのか、結局どのメーカーからも返事をいただけなくて、崎山酒造廠からだけは「帰国した際は遊びにきてくださいね。」と返事をいただいたんですよ。それから、だいぶ時間は経ちましたが、最終的に帰国した際に、そういえばということで、崎山酒造廠に見学に来たら、専務が自分のことを覚えていてくれて「いつから来る?」みたいな流れに。
小濱:即、採用みたいな(笑)。
比嘉:いちおう試用期間も含めてということですが。こんな細かい話していいのかな?その時、平良さんとかもいたから、良かったのかな?
小濱:この人はどうか?とチェックしていたわけですね。
平良:帽子をかぶっていたので「帽子とれや!」って思ってましたね(笑)。
一同:笑い
宮本:それは問題ですね。
比嘉:いやアメリカー(アメリカ人)だよ。その時は、俺アメリカ-さ。
一同:笑い
比嘉:こんな感じですかね。
宮本:大きく世界をまわって、やっと崎山酒造廠に着地した感じですね。
比嘉:あっ!崎山酒造廠の、こ、の、人、といいますか、専務も、社長も、ふくめて、人、の雰囲気が、よ、くて、崎山酒造廠を…。
宮本:急にかたくなりましたね(笑)。
平良:無事に着地したので良いこと付け加えようかなって(笑)。
比嘉:大丈夫ですかね?自分の話おもしろいですかね?
小濱:大丈夫です。とても興味深いです。ありがとうございます。それでは、平良さんも自己紹介をお願いします。
平良:はい。崎山酒造廠製造部の平良良弥と申します。今年で36歳の年男です。高校は読谷高校を卒業しましたので、津波とは先輩、後輩の関係になります。趣味は、スポーツ全般が好きで、地域のスポーツ大会などでは、バレー、サッカー、バスケ、陸上など積極的に参加しています。
小濱:盛りだくさんですね。
平良:体を動かすのが好きで、でも最近歳も歳なので、けっこう体にむち打って無理やり動かしている感じですかね。スポーツ以外でもカラオケとかも好きです。
小濱:幅広いですね。津波さんとは出身高校が同じということですが、これは偶然なのですか?
平良:そうですね。津波が入社した後に出身地と出身高校を聞いて、読谷か!みたいな感じで。
津波:その時から少し平良さんに対する態度をあらためまして。
平良:津波がすぐつっかかるようになりまして(笑)。
宮本:そちらですか!?逆かと思いました。
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