興陽産業、資本提携で再出発か(昭和47年1月30日)
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[公開・発行日] 1972/01/30
[ 最終更新日 ] 2016/05/23 - 読む
世界でも初めてと云われ、内外から注目されていたパインの残滓を利用して造られるパインブランデーメーカーの興陽産業株式会社(仲村清秀社長・工場は名護市羽地仲尾次在)がとうとう資本提携に踏み切った。
同社は創業以来、輸出先を数社打診していたようで、最近ようやく輸出契約も交わし出荷もしているが、技術的な面と資金繰りの面の隘路(あいろ)でにっちもさっちもいかず資本の導入に踏み切ったようだ。
現在同社の資本金は14万ドルだが、全く同額の資本を導入し、技術面の刷新を図り内容も改革していく考えのようだ。
同社の仲村社長は「ブランデー、と云う高級な嗜好飲料、或いは原酒は沖縄だけではどうしてもやっていけない。特に輸出となると、いろいろな面の問題があり、どうしても提携が必要だ。」と語っているが、特に技術的面はまだまだ探究していく必要があるようだ。
今後内容も終えて再スタートしてくる同社の出方が注目されようが、いずれにしても今度措置は市場見通しの甘さによる多量の貯蔵原酒を少量の出荷では捌き切れず資金難に陥ったのが大きな原因であろう。
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