タイ国から8日の長旅
トン当たり95,000円で県酒協へ
琉球泡盛の原料であるタイ国産のインディカ米6000トンが去る6月12日未明安謝新港へ入荷した。タイから8日間かけての長旅である。一年間に24000トンの米がタイから入っているが、そのうち約15000トンが泡盛の原料へ、あとは別の用途で使用されている、と沖縄食料株式会社の倉庫部取締役部長の田里崇得氏は語っている。
原料米は食べている米
昔のタイ砕米の輸入といえば、品質も雑で現地の稲作農家の栽培管理も評判は芳しくなかった。
蒸米も口に出来ないほどおいしくなかった。燻蒸もタイで船積みする時、沖縄に陸揚げの前の船中、倉庫入りの時と何回もしていた。これは米に無視が付いていないか或いは米袋に入っている可能性がある場合にされる作業である。田里さんがいうように米質も格段に良質になり必要ない訳だ。昔は泡盛製造業者が記者に苦情を言っていた。つまり原料米の中に洗米する時にタバコの吸いがらが入っていた、と言う例や蒸留機の底には砂利がたまっているとかいろいろな文句を聞かされたものだが、現状では、うるち米の丸米(食べる米)でありそんな心配は無くなった。昔は泡盛には“原料米臭”や異臭もよくあった。道理でわが琉球泡盛は格段にうまくなった訳だ。特にクースが・・・となる。
平成25年8月17日掲載記事