業界初の泡盛仕次古酒・秘蔵酒コンクール開催!(沖縄国税事務所など)

  • [公開・発行日] 2018/02/28
    [ 最終更新日 ] 2018/04/06
   

伝統的な仕次ぎ古酒などを専門家が評価する「泡盛仕次古酒・秘蔵酒コンクール(主催/沖縄国税事務所など)」が、平成30年2月27日(火)、那覇市の同事務所で初めて開催された。
2018_02-28_1st_awamori-replenishment-kusu-and-treasured-awamori-competition_document-examination-commencement-held01出品状況は、伝統仕次の部(年に1回以内の仕次ぎで、仕次ぎ量も一回あたり甕の容量の1割以内に限定された15年以上の古酒)が26点。フリースタイル仕次の部(年間の仕次ぎ回数と量に制限がない5年以上の古酒)が51点。秘蔵酒の部(仕次ぎをしていない、15年以上の古酒)が51点の計128点(出品者91人)となった。
2018_02-28_1st_awamori-replenishment-kusu-and-treasured-awamori-competition_document-examination-commencement-held02大学教授、国税局鑑定官、酒造所技術者らで構成された19人の品質評価員が、二日間にわたり味わいや香り、酒器に残る残香等について評価する。なお、「バニラ(の香り)」「カラメル様(の香り)」「カメ(の香り)」「甘み」「刺激感」「オイリー」などの評価には、泡盛フレーバーホイールを活用した量的記述分析法(強度を数値化する分析方法)が用いられる。

評価結果は、香りやアルコール度数に関する科学的な分析結果も含めて出品者に伝えられ、特に優秀な古酒の出品者には、4月25日(水)に県立博物館・美術館にて感謝状が授与される。

コンクールの開催にあたり、沖縄国税事務所の脇本利紀所長は、次のようにあいさつした。

脇本所長あいさつ(抜粋)

本日の評価会には、琉球大学農学部教授の外山博英(とやまひろひで)先生をはじめ、県内の酒類関係者の皆様方、独立行政法人酒類総合研究所並びに各国税局の方々にもご出席をいただいております。どうぞよろしくお願いいたします。

2018_02-28_1st_awamori-replenishment-kusu-and-treasured-awamori-competition_document-examination-commencement-held03泡盛仕次古酒・秘蔵酒コンクールは、沖縄県の伝統的名酒であります「泡盛」の中でも伝統的な熟成方法である「仕次ぎ」に着目するものであり、本年度から開催することといたしました。

これは、造詣の深い専門家の皆様による品質評価の結果と、科学的な分析により得られた情報を出品者の皆様に還元することで、仕次ぎの方法の継承・発展に資することを目的としております。

なお、本コンクールの品質評価においては、当所が昨年4月にプレスリリースいたしました「泡盛フレーバーホイール」を活用した定量的記述分析法による評価も実施することといたしましたので、ご自宅の泡盛甕や瓶の品質把握に活用していただけるようお願いいたします。

また、現在仕次ぎをされていない方々に、新たに仕次ぎを始めていただけるよう決意していただくことも本コンクールの重要な役割です。

合わせて、熟成方法の調査研究の面から泡盛製造業者の発達に資することも目的としており、泡盛の古酒香といわれている白梅やヤギの香りの解明にも役立つと考えております。

近年の泡盛製造業を取り巻く環境は、依然厳しい状況にあり、出荷数量が12年連続の減少となっておりますが、その中でも、沖縄では家を新築した際に泡盛の入った甕を送る文化が継承されています。

2018_02-28_1st_awamori-replenishment-kusu-and-treasured-awamori-competition_document-examination-commencement-held04最近では、伝統的な仕次ぎをした泡盛の発売や結婚式で夫婦が甕に泡盛を注ぎ、結婚記念日に仕次ぎをしていく「酒合わせの儀」の提案など、仕次ぎ文化の継承・発展に向けた各種施策が展開されつつあります。

当所においても、これらの各種施策につきまして、関係機関と連携し、支援を行っていきたいと考えております。

こうした努力により、仕次ぎした泡盛が消費者に高く評価され、県内外をはじめ、広く海外においても、より一層地位を高めていくものと期待しております。

さて、本日のコンクールの品質評価に当たりましては、91名の出品者がから128点の出品がありました。

品質評価委員の皆様方には、慎重かつ厳正な品質評価を行っていただくとともに、仕次ぎ方法のさらなる向上並びに今後の仕次ぎや秘蔵酒の更なる発展のために、忌憚ない率直なご意見をいただきますようお願い申し上げます。

主催

沖縄国税事務所
沖縄県工業技術センター
沖縄県酒造組合
沖縄県卸売酒販組合連合会
沖縄県小売酒販組合連合会
山原島酒之会
琉球泡盛倶楽部

品質評価員

外山博英(とやまひろひで) 国立大学法人琉球大学農学部教授
平良東紀(たいらとうき) 国立大学法人琉球大学農学部教授
水谷治(みずたにおさむ) 国立大学法人琉球大学農学部准教授
福田央(ふくだひさし) 独立行政法人酒類総合研究所業務統括部門長
照屋充子(てるやみちこ) 国立大学法人琉球大学非常勤講師
池原呂桜良(いけはらろおら) 瑞泉酒造株式会社営業部営業推進グループ主任
石川由美子(いしかわゆみこ) 株式会社石川酒造場製造部課長代理
仲里彬(なかざとあきら) 瑞穂酒造株式会社品質管理室
山川真理子(やまかわまりこ) 有限会社山川酒造製造部
山本博子(やまもとひろこ) 忠孝酒造株式会社製造部
原一広(はらかずひろ)大阪国税局鑑定官室主任鑑定官
辻井将之(つじいまさゆき)高松国税局鑑定官室主任鑑定官
渡辺健太郎(わたなべけんたろう)福岡国税局鑑定官室鑑定官
安次富洋(あしとみひろし)山原島酒之会副会長
長嶺哲成(ながみねてつなり)琉球泡盛倶楽部会長
比嘉賢一(ひがけんいち)沖縄県工業技術センター食品・化学研究班班長
玉村隆子(たまむらたかこ)沖縄県工業技術センター企画管理班主任研究員
小濱元(こはまはじめ)沖縄国税事務所主任鑑定官
宮本宗周(みやもとむねひろ)沖縄国税事務所鑑定官
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