池原酒造、米国最大の酒類品評会で泡盛初の快挙!!
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[公開・発行日] 2021/05/23
[ 最終更新日 ] 2021/08/05 - その他コンペ
株式会社池原酒造(石垣市)が、2021年4月に開催された米国最大規模の蒸留酒品評会「サンフランシスコワールドスピリッツコンペティション2021」で、泡盛としては初めて、焼酎部門の「最優秀金賞(ダブルゴールド)をはじめ複数を受賞する快挙を成し遂げた。
この品評会では、テキーラ・ウイスキー・コニャック・アルマニャック等の世界のスピリッツが計30のクラス(部門)に分けられて審査され、部門ごとに最優秀金賞(ダブルゴールド)、金賞(ゴールド)、銀賞(シルバー)、銅賞(ブロンズ)が選出される。
今回、同社は2020年にクラウドファンディングも活用して発売した、黒麹イヌイ菌を用いた「Shirayuri inui44(白百合イヌイ菌仕込み44度)」を出品。最優秀金賞(ダブルゴールド)は、ホテルマンやバーテンダー、シェフら各界代表の審査員全員の高評価を要することとなっており、今回はこの受賞とあわせて、米焼酎や芋焼酎など全ての焼酎の中での最高位「ベスト焼酎」およびタイ米焼酎の最高位「ベストオブクラス」にも選ばれた。
池原優代表取締役によれば、在沖の知り合いの酒販業者の勧めをきっかけに、「とりあえず勉強のために」という思いで海外の品評会に初めて1品のみ出品したとのこと。
池原酒造といえば元来、通称「シラユリスト」とも呼ばれるコアなファンが多いともいわれてきた。「曾祖父が始めたこの酒蔵を絶やしたくないと、9年前24歳の時に酒蔵に戻り、奮闘をしてきた」という池原社長の酒造りへの熱意と手腕により、新商品開発に際してのクラウドファンディングの活用や、SNS(クラブハウス)での交流をきっかけとした伝統工芸(紅型)との協業など、着実に挑戦のステージに踏み出している。試行錯誤の末に完成させた新銘柄が評価され、ますます酒造りに弾みがついている様子だ。
(古賀桃子九州局長)