2017八重山の産業まつり&第53回石垣島まつりレポート(文写・古賀桃子/泡盛新聞九州局長)
石垣市の中心部、離島ターミナルにほど近い新栄公園および隣接の石垣市市民会館で、11月4日(土)、5日(日)の計2日間にわたり「2017八重山の産業まつり(同実行委員会)」および「第53回石垣島まつり(同実行委員会)」が開催されました。
今年は、石垣市の市制70周年に当たるため、主要道路でのパレードやステージでの演目なども含め、イベントも盛りだくさん。公園内にずらりと並ぶ飲食ゾーンには、飲食事業者のブースに加え、中学校の部活動やPTA運営のブースが立ち並び、学校関係者とおぼしき大人たちが汗をぬぐいながら接客していました。
泡盛メーカーからは請福酒造が一回り大きめのテントを建て、オリジナルの八重山そば「サキタリヤーおかみのそば」とアルコール飲料(泡盛古酒、リキュールなど)を提供していました。泡盛ファンとしてはまずは限定品「秘蔵古酒ロック50℃」に目が留まります。
請福酒造のスタッフに話を聞くと、気温が上がらなかった初日は売れ行きが今ひとつだったものの、2日目は陽も差してきたため上々とのことでした。同社は、こうしたイベントでの出店時に必ずしも食事の提供はしないそうですが、この日は特別で、サキタリヤー(酒造所)女将の八重山そばを目当てに来店するお客も多い様子でした。
県外から演舞のために来沖したという着物姿の一行は、店頭に並べられていたコーレーグースを珍しそうに手に取って「味見してもいいですか?」とリクエスト。スタッフに「とっても辛いですから!」と諭されながらも楽しそうに味見をしていました。同社は、メニューやウェルカムボードの見せ方しかり、イベントに手慣れている印象をうけました。
一方「第53回石垣島まつり」の会場・新栄公園に隣接する石垣市市民会館では、「2017八重山の産業まつり」が中ホールを貸し切って開催中で、多くの客が野外イベントから立ち寄る流れに。館内は3ブロックに区切られ、食料品・酒造・木工・化粧品・アクセサリー雑貨など、さまざまなジャンルの計30の事業者が一同にブースを構えていました。その中で、泡盛メーカーからは、八重泉酒造が、毎年恒例の新春向けの戌年にちなんだ干支商品などの予約品を展示。「八重山諸島観光大使」でもある芸人のガレッジセールが、ラジオ中継のため八重泉ブースを訪ね、笑いを交えながら取材をする一面も見られました。11月中旬に本島で開催される「離島フェア」においては、さらにブースを拡張し試飲販売も行うそうです。
「2017八重山の産業まつり」および「第53回石垣島まつり」は本島で開催される産業まつりに比べ、泡盛メーカーの出展がごくわずかであることに驚きと残念さを拭えませんでしたが、昨年度は、出展数が予定を下回り、急きょ中止となるほどの運営の難しさも抱えているようです。離島ならではの運営の難しさを乗り越え、今後のさらなる発展をご期待いたします。
(文写・古賀桃子/泡盛新聞九州局長)