旨さ強烈!!咲元酒造で秋の感謝祭(レポート) 

   

泡盛ファンが集まる!個性豊かなラインアップの特売会(文/嘉手川学)

創業113年。老舗の泡盛メーカー、咲元酒造所は11月21日(土)から23日(月)まで、2015_11_21-23_autumn-thank-offerings_sakimoto-syuzou_iriguchi那覇市首里鳥堀の咲元酒造本社工場において、秋の感謝祭・特売会を行った。工場限定、数量限定の秘蔵の古酒を販売することから、多くの泡盛ファンや咲元ファンが訪れていた。

今回の目玉は8年間貯蔵タンクに寝かせ、2年間甕に入れて熟成させた甕貯蔵古酒の「十年古酒40度」。佐久本啓社長によれば、「2年前の2013年に販売した『甕貯蔵10年古酒』は濃厚な味わいと芳醇な香りで評判を呼び、アッという間に品切れとなった。今でもその甕入り古酒を求めるお客様が後を絶たないことから、空いた甕にタンクで8年間貯蔵した古酒を入れ、さらに2年間寝かせて熟成させたたところ、味、香りとも前述の酒に比べて遜色のない出来栄えだったことから自信を持って古酒ファンに販売することができた」という。「ホントは12、3年ものの古酒にしようと思ったけれど、たまたま味見したらいい古酒ができていたので販売した」とも語る。

2015_11_21-23_autumn-thank-offerings_sakimoto-syuzou_limited-kosyu販売は11月22日からで取材をした日は11月21日だったことから、残念ながら入手はできなかったけれど試飲はすることはできた。古酒はグラスに注いですぐ飲むより少し置いたほうが香りが開くという。「ボクの感覚だと熟成年数にプラス5分するといい感じになるよ」と佐久本社長。5年古酒だと10分、10年古酒だと15分置くことで味わいが違うという。とはいえ、すぐに味見をしたかったのでグラスに入れてもらい飲んでみた。かすかに甕の香りがしてドロリとして甘く、コクがあって濃厚な、大地にしっかりと立っているという感じの骨太の味わいであった。

2015_11_21-23_autumn-thank-offerings_sakimoto-syuzou_report他にも古酒の親酒にするのに向いている2015年10月から11月にかけて蒸留した「無濾過泡盛」も販売。試飲をした瞬間、おぉっと驚きの声を上げるほどである。口に含むと同時に、アルコールがいきなり口いっぱいに広がり舌を思い切りさす味だったからだ。深いコクと旨みはあるけれど、いろいろな刺激と香りが治まらず、まるで暴れん坊が口の中にいるような味だが、喉元をすぎれば絶妙な旨さが感じられて、しばらくするともう一度飲んでみたくなる味だった。無濾過の泡盛にはいろいろな成分が混ざり合っていて、いわゆる不純物が多く静かに置いておくとビンの中に澱が溜まってくる。そのため知らない人が買うと不良品を販売したと決めつけられることから、一般には販売していない。しかし、無濾過のような荒々しくて臭い酒ほど寝かすことでこの不純物が変化し古酒独特の香りと味わいを増加さっせるので、古酒ファンや好事家はわざわざこの日に工場に訪れ「無濾過泡盛」を買っていくという。その他にも昔ながらの泡盛の風味が感じられる、油成分を残しながら濾過する粗濾過製法の「美酒(うましさけ)」など、市場では入手しにくい泡盛や古酒を販売していた。

(嘉手川学)

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