東京で泡盛古酒の日を祝うイベント開催(日本の酒情報館)(文・写:岡山進矢東京支部長)

  • [公開・発行日] 2024/09/11
   

「古酒の日」である令和6年9月4日(水)、東京都港区虎ノ門にある日本の酒情報館にて「泡盛古酒の日を祝うイベント」が開催された。主催は、日本の酒情報館。

沖縄から泡盛コンシェルジュの比嘉康二さんが招かれ、ホスト役を務めた。
また、2023年度泡盛の女王・前泊選香さんもアシスタントとして参加した。

用意されていた20席は予約時点で完売。見学の泡盛メーカーの在京営業の方や、同会場でイベントを予定している広告代理店の方々も立ち見で加わり、開演前から会場はとても賑やかだった。

ウェルカムドリンクとして出されたのは、泡盛サングリア。ゴーヤーをシークヮーサーやハーブ類と一緒に漬け込み、さっぱりと仕上げた泡盛(新酒)を、トニックウォーターで割ったものだ。

日本の酒情報館の今田周三館長の挨拶で会はスタート。日本の清酒や蒸留酒の歴史、GI表記について、泡盛の特徴、古酒の魅力などがわかりやすく紹介された。

日本の酒情報館の今田周三館長の挨拶で会はスタート。日本の清酒や蒸留酒の歴史、GI表記について、泡盛の特徴、古酒の魅力などがわかりやすく紹介された。

今田館長からバトンが渡され、比嘉さんの泡盛・古酒セミナーがスタート。
モニターを使いながら泡盛の歴史や現在販売されている銘柄の幅広さなどを紹介したのち、比嘉さんがコーディネートした食べ物と水割りが提供され「生活で古酒を楽しむ」「古酒の様々な飲み方を体感」という二つのテーマでの案内が行われた。

+写真比嘉さん_古酒の日

水割りと合わせて出されたのは、チラガー、うま藻を使ったタレをかけた島豆腐の冷奴、パイナップル。うま藻とは、泡盛の蒸留カスを使って育てられた旨味成分が豊富な藻を原料とした調味料。会の後半にはストレートの古酒のアテとして冬瓜漬け、黒豆、栗羊羹といった甘味も出された。

水割りと合わせて出されたのは、チラガー、うま藻を使ったタレをかけた島豆腐の冷奴、パイナップル。うま藻とは、泡盛の蒸留カスを使って育てられた旨味成分が豊富な藻を原料とした調味料。会の後半にはストレートの古酒のアテとして冬瓜漬け、黒豆、栗羊羹といった甘味も出された。

セミナー終了後は歓談タイム。比嘉さん、前泊さんが会場を回り、参加者からの質問に答えたり、一緒に写真を撮ったりと和やかムードに。同時に、カウンターに並べられた特選古酒にも列ができた。

カウンターに並べられた古酒は、泡盛鑑評会県知事賞受賞酒の北谷長老、久米島の久米仙ブラック五年古酒、暖流CRAFT3年を始め、選りすぐりの古酒が10種類。

カウンターに並べられた古酒は、泡盛鑑評会県知事賞受賞酒の北谷長老、久米島の久米仙ブラック五年古酒、暖流CRAFT3年を始め、選りすぐりの古酒が10種類。

都内在住の、ミシュランガイドで星付きの日本蕎麦店のご主人と同店のソムリエ、相談役のグループは、この日お店を休んでの参加とのこと。「冷蔵庫を使わずに取り揃えられるお酒に目を向けたいと思っていた矢先、このイベントを知り申し込みました。最近の暑さを考えると、料理に合わせるのも日本酒やワインより蒸留酒がいい。これまで、いわゆる高級店では焼酎系のお酒が置かれることは少なかったが、気候も時代感覚も変わり、食中酒としての泡盛に可能性を感じました。」と、一流店の感性に響いたようだ。

比嘉さんのSNSでこのイベントを知って申し込んだという都内の沖縄料理店経営者は、「古酒の美味しさはもちろんですが、水割りを食べ物に的確に合わせる方法を知れて、さすがだなぁと思いました。」と感想を語ってくれた。

今田館長と共に企画を担当した、アドバイザーの児島麻理子さんは「今回、泡盛を知らないから知りたくてきた、というお客さんが多かったのに驚きました。知的好奇心を持ってイベントに来てくれるというのはとても嬉しいことです。泡盛には個性や主張があり、注目している洋酒業界やバーテンダーさんも多い“知られるべきお酒”。これからも泡盛の魅力を知らせていきたいし、私も知って行きたいです。」と、手応えと展望を語ってくれた。

壹岐焼酎の日、球磨焼酎の日、夏の焼酎イベントと、この夏は焼酎系企画が目白押しだった日本の酒情報館。

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皆さん古酒についてのイメージはなんとなくお持ちだと思いますが、色々な銘柄を飲み比べて香りや熟成具合の違いなど、古酒の中にも幅広い個性があるということがお伝えできたのはよかったです。(前泊さん)

皆さん古酒についてのイメージはなんとなくお持ちだと思いますが、色々な銘柄を飲み比べて香りや熟成具合の違いなど、古酒の中にも幅広い個性があるということがお伝えできたのはよかったです。(前泊さん)

(文・写/岡山進矢東京支部長)

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