【基礎知識】石、升、合、とは?
- [公開・発行日] 2019/01/10
- 基礎知識
泡盛の量を表現するとき、升(しょう)や合(ごう)などの基準を用いることがあります。これらは体積(容積)を表す単位でありその発祥は飛鳥・奈良時代までさかのぼります。そして、1升や1合の体積は時代や地域により変化し続けてきました。
直近では、江戸幕府により定められた「縦49分、横49分、深さ27分の枡の容積を1升とする」という基準が明治政府においても追認され、その後、一般の商取引をメートル法に統一した1959年(昭和34年)の計量法の改正まで公式の単位として使用されていました。
1分は、メートル法においては10/33cmと定められ、よって当時の一升は、(49×10÷33)cm×(49×10÷33)cm×(27×10÷33)㎝≒1803.9立方センチメートル=1.8039リットルとなります。
現在は計量法において、升や合という基準は非法定計量単位に位置付けられ、取引や証明に使用することが原則として禁止されています。しかしながら、過去の経緯から慣習的に約1.8リットルの泡盛の量を1升と呼ぶことがあります。
なお、石(こく)、斗(と)、升(しょう)、合(ごう)の関係は各単位の実質的な体積の如何にかかわらず「1石=10斗」「1斗=10升」「1升=10合」(1石=10斗=100升=1000合)の関係となります。
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