仕次古酒コンクール(1/12締切)に向け、出品泡盛準備中!

  • [公開・発行日] 2018/01/09
    [ 最終更新日 ] 2018/01/23
   

2018_1-9_wanted-1st_awamori-replenishment-kusu-and-treasured-awamori-competition_document-examination-commencement01平成29年12月下旬、沖縄国税事務所は「泡盛仕次古酒・秘蔵酒コンクール(沖縄国税事務所)」に向け、伝統仕次ぎ等の現状を視察することを目的とし、仕次ぎ文化継承を活動の柱の一つとするやんばる島酒之会の崎浜清会長及び会員宅を訪問した。

山原島酒之会では、甕の手入れや泡盛の品質確認の意味も含め、1年に1回、甕の1割以内の泡盛の仕次ぎを行うことを推奨しており、年末、年始をそのタイミングとしている会員も多い。

2018_1-9_wanted-1st_awamori-replenishment-kusu-and-treasured-awamori-competition_document-examination-commencement02国頭郡東村の吉本健夫(よしもとたてお)さんは、平成11年ごろに先輩の紹介でシャム南蛮甕を購入したことを契機に、泡盛の甕熟成への興味を深め、様々な人生の記念日に新たに古酒造りを始めるというスタイルで、現在も仕次古酒コレクションを徐々に増やしているという。仕次ぎは基本的には年に1回1割。比較のために仕次ぎ古酒とは別に、同じ泡盛を瓶でも貯蔵するという研究家でもある。「同じ泡盛でも、瓶と甕では全く違う古酒に育つ。泡盛の古酒造りは奥が深い」と笑顔で語る。

2018_1-9_wanted-1st_awamori-replenishment-kusu-and-treasured-awamori-competition_document-examination-commencement03山原島酒之会の崎浜清(さきはまきよし)会長の仕次ぎ式には、テレビクルーも取材に駆け付けた。崎浜会長は、仕次ぎの実演をするとともに、子や孫のために仕次ぎ古酒を造るという心の持ち方の大切さ、また、仕次ぎが泡盛独自の貴重な文化であることを説いた。今回が第一回目となる泡盛仕次古酒・秘蔵酒コンクール出品に関しても「専門家による利き酒や科学的な分析結果を得られる貴重な機会なので、結果で一喜一憂することなく、長いスパンで考えて、今後の良い泡盛仕次古酒造りの参考にぜひ出品したい」とその意気込みを語った。

2018_1-9_wanted-1st_awamori-replenishment-kusu-and-treasured-awamori-competition_document-examination-commencement04視察を終えた沖縄国税事務所の小濱元主任鑑定官は「泡盛の古酒に関する知見を増やし、また、仕次ぎの文化を広めることを目的に泡盛仕次古酒・秘蔵酒コンクールを開催することになった。文献としてのみ残る泡盛の古酒香に関しては、いまだ不明な点も多く、それら解明のためにも、コンクールへの出品という形で協力していただきたい」と泡盛仕次古酒・秘蔵酒コンクールへの出品を促した。

泡盛仕次古酒・秘蔵酒コンクールは、三部門に分かれており、いずれの部門の出品にも、平成30年1月12日(金)必着(沖縄国税事務所)の書類審査表の提出が必要となっている。泡盛文化発展のためにも、仕次古酒、その他秘蔵酒をお持ちの方は、泡盛仕次古酒・秘蔵酒コンクールへぜひとも参加願いたい!

書類審査表PDFファイル(ダウンロード)
書類審査表エクセルファイル(ダウンロード)

部門概要

伝統「仕次ぎ」の部

○甕貯蔵(仕次酒は甕に限らず)
○親酒が蒸留された年からの合計貯蔵年数が15年以上
○仕次ぎは多くても年に1回
○1回の仕次ぎの量は甕の容量の1割以内
○過去に5回上仕次ぎされている
○親酒及び仕次酒はともに樽貯蔵100%のものは不可

フリースタイル「仕次ぎ」の部

○伝統「仕次ぎ」の部以外の仕次ぎ古酒
○甕貯蔵
○仕次ぎ回数3回以上仕
○貯蔵年数が5年以上
○親酒及び仕次酒はともに樽貯蔵100%のものは不可

「秘蔵酒」の部

○15年以上貯蔵
○過去に「仕次ぎ」をしていないもの
○貯蔵容器は、甕に限らず(瓶も可)
○100%樽貯蔵の泡盛は不可

【関連記事】琉球泡盛仕次古酒・秘蔵酒コンクール書類審査開始!(沖縄国税事務所)

吉本健夫さん(山原島酒之会)

吉本健夫さん(山原島酒之会)

崎浜清会長(山原島酒之会)

崎浜清会長(山原島酒之会)

取材を受ける沖縄国税事務所、小濱元主任鑑定官

取材を受ける沖縄国税事務所、小濱元主任鑑定官

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