泡盛女子による女子のための泡盛女子会(座談会)開催!

  • [公開・発行日] 2016/12/13
    [ 最終更新日 ] 2017/01/12
   

司会:今度はもう少し踏み込んだ、泡盛の味や香りについてお話を伺いたいと思います。悔しいんですが、泡盛は「臭い」と言われてしまうことがありますよね。

2016_9_awamori_association-of-women22山川:私はこの香りも最初から良い香りと思っていたので、「泡盛臭い」っていう感覚が麻痺しているんですが、周りの女子には「いや…」って言われてしまいますよね。

小林:確かに麻痺すると言うのはあると思います。

山本:まさひろ酒造さんが、去年の蔵祭りで戦前の麹菌で作った泡盛を出されていました。麹菌のことを大学で研究していたので、興味があって試飲したんですが、製麴(せいきく)した時の匂いがするんですよ。胞子がたくさんついたような。それで「あ、麹菌の匂い」って思ってテンションが上がったんですが、普通の人からしたらそれってカビ臭に近いのかなって思って。バリエーションとしてはすごく素敵だと思うんです。

津波:そういう香りについても、「泡盛ってこんな風に良いですよ」って私たちが伝え方を変えていけたら、良い印象になるんじゃないかなと思うんです。できるだけ泡盛の持っている今の香りを変えないで、どうやったら良いイメージまで持っていけるのか。なんで泡盛に悪いイメージがついているのかも、気になります。

山川:香りもそうなんですけど、女性に敬遠される理由って一番は度数が高いというイメージなんだと思います。私が住んだことのある大分県や他の所でもそうだと思うんですけど、焼酎は20度から25度が一般的なんですよね。それを飲み慣れている人たちに43度を勧めたら、強いと感じますよね。

山本:でも、25度の泡盛は割り水をした後にろ過されるので、けっこう辛口になったりするんですよ。味が丸いんですけど、後のちょっと良くない部分の味っていうのも出て来るじゃないですか。そういうのよりは、43度のものを持って来て割って出せば、旨味成分もしっかりあるままで旨味を感じやすいかなって個人的には思います。

2016_9_awamori_association-of-women23小林:30度のお酒より度数が高いものの方が飲みやすかったりするときってけっこうありますよね。

山本:ブレンドするときにその都度きちんとサンプルを作れればいいんですけど、実際製品化する時に旨味の成分がろ紙に取られて香りの成分とかがどうしても変わってしまって、「あれ?こんなに辛い感じなるんだ」って思ってしまったりもするんです。

津波:その40度をどうやって買ってもらうかですよね。

池原:県外の方だと、ロックで飲まれる方が多いじゃないですか。うちのショールームにいらっしゃる方は、出ている度数をそのままロックで飲むと思い込んでいる方とかもいたんですよ。

2016_9_awamori_association-of-women24私は、ずっと沖縄に住んでいて、泡盛は水割りでしか飲んでこなかったので、ロックで飲まれているとは知らなくて。濃いと思ったら水を入れたらいいじゃないと思っていたんですけど。そのあたりの実情をちゃんと知ることって大事だなと思ってます。

だから最初は「普段、焼酎はロックで飲まれることが多いですか?」って聞くようにしていて「そうですね」って言われたら「泡盛は水割りが一般的なんです、度数高いのも多いですが、キツいと思ったら水割りで召し上がってください」と言って出すようにしています。

山川:沖縄だけじゃなくて、各地域ではいろんな飲み方がされていて。鹿児島あたりはやっぱり芋焼酎が多くて、ロックとか水割りじゃなくてお湯割りが多いんですね。そういう飲み方を聞いたことがなかったので、初めて見た時はカルチャーショックレベルの衝撃でした。

玉那覇:鹿児島の居酒屋さんに行くと、カウンターにお湯割り用の一人用ポットが並んでいたんですよね。あれを見たときは、私もショックでした。

小林:芋焼酎というと、お湯割りで飲むのがメジャーということですか?

山川:焼酎はそうですね、水割りやロックでも飲まれるんですけが、お湯割りが一番です。実際飲んだんですけど、お湯割りの方が芋の香りとか甘味が引き立つんです。それを思ったら、泡盛もいろいろお湯割りとかも試してみたらどうかなと。一般酒はやっぱり出てほしくない香りが出るんですけど、古酒になってくると、古酒特有の甘みや香りがロックで飲むより引き立って、そして、お湯で割っている方がすごい飲みやすくなるんです。それがいいなと思います。

小林:お湯割りブームが来ますかね。

山川:ひとつの飲み方として、提案したいです。

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