泡盛女子による女子のための泡盛女子会(座談会)開催!
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[公開・発行日] 2016/12/13
[ 最終更新日 ] 2017/01/12 - 読む
玉城:プライベートに戻ると、泡盛ってやっぱりハードルが高い飲み物なんです。みんなチューハイやワイン、飲みやすい方向に流れがちなんですけど、私は新酒と古酒を両方持っていって、この違いについて説明をしてわかってもらっています。でも、1回じゃ分かってもらえないこともあるので、何回も時間をかけて持っていくんです。
忠孝酒造では、この「涼夏」っていう泡盛を山本さんにブレンドしてもらいました。ボトルデザインに、会社では今までやったことがないようなかわいいボトルを取り入れてみたりして、ちょっとでも見た目で華やかさを与えられるような工夫をしているんです。
司会:「涼夏」の反応は良かったですか?
玉城:そうですね。反応が良くて、売り切れました。
池原:外で見かけた時は、やっぱり気になりました。
山川:夏とかに買いたくなりますね。
山本:実は他の酒造所の知り合いの方が、私がいないところで「山本が女の子向けにブレンドしたらしい」ということで「涼夏」を飲んでくれていたそうなんです。でも「これ、味は全然女の子向けじゃないじゃん」って言われちゃってたらしくて……。
30度って度数高すぎでしょって突っ込まれたんです。ボトルはとても女性向けなので、中身もライトだともっと女性向けです、と前面に出せるんだろうなと思いました。
池原:これってジレンマなんですが、業界に思い入れがあって蔵に入っている女性ってたぶん一般女性じゃないんですよ。
(一同爆笑)
池原:私も、自分が作った商品で、女性向けだと思っていたけど全然女性向けじゃないとか、私が思っている飲みやすさは一般女性が思っている飲みやすいじゃなかったとかあったんです。
だから、どうやって外の方と接点を持って商品設計していくか、自分は一般女性じゃないって認めることが第一歩かなと思います。山本さんもたぶん同じ所にハマったんじゃないかと思います。だから最近は、何か設計するときはとにかく試飲会とかアンケートとか、外の方の意見を聞く所に時間を取るようにしています。
玉那覇:水割りを作る時の割り合いも違いますよね。意外に、男性にも「濃いよ」って言われたり。こちらの「涼夏」を飲んでみてもいいですか?
玉城:この商品は、ストレートより水割りがおすすめです。ハイビスカス酵母と四日麹のブレンドです。
玉那覇:ブレンドの割合は、女性のみなさんで決めているんですか?
玉城:この商品に関しては山本さんにブレンドしてもらいました。自由に作ったんですが、最終的に味を決める時には、製造の方とか社長とか男性社員も含めて調整しました。池原さんがおっしゃったように、一般女性の意見が入っていないから、そこでズレがあったのかもしれませんね。