2016離島フェアで泡盛島巡り<後編>(文/嘉手川学)

   

続いて同じく与那国島の国泉酒造。与那国島の酒の代名詞といえる「どなん」で知られる酒造所だ。ここでは「どなん30度」を試飲。口に含んだ瞬間に甘さが口に広がる。一般酒とは思えないほどコクがあり飲みやすい。続いて「どなん60度 600ml」も試飲。どろりとした飲み口で、カーっときて胸がほんわりとして、気持ちよくなって旨い。「酒の味がちゃんとするのがいいですね」とスタッフに言うと、飲みなれている人はどんな飲み方でも美味しいというらしい。

「どなん」というだけで美味しく感じられるのは、それだけ「どなん」が銘酒だからだ。

「どなん」というだけで美味しく感じられるのは、それだけ「どなん」が銘酒だからだ。

「どなん60度」。若い時は強い酒が旨いといい、強い酒を飲んでいたが、どなんを飲んだときホントに旨いと思った。

「どなん60度」。若い時は強い酒が旨いといい、強い酒を飲んでいたが、どなんを飲んだときホントに旨いと思った。

「どなん60度」で気分が高揚したところで、同じく与那国島の崎元酒造へ。ここは「与那国」という銘柄で知られているが、今回は人気の「にごり泡盛 海波 720ml 30度」を試飲。見た目は濁りがあるのに味には濁りがなくスキッとして旨みが深い。30度とは思えない軽さで飲みやすいため県外の人に人気がある。濁っているのは泡盛の純粋の旨さがある「花酒」の旨さを残しながら、飲みやすく爽やかに仕上ているからという。濁りの中にコクと旨みがふくまれているのである。

酒の旨みが凝縮された花酒を水で割ると白濁する。その性質を利用し花酒の旨みを引き出した飲みやすい泡盛だ。

酒の旨みが凝縮された花酒を水で割ると白濁する。その性質を利用し花酒の旨みを引き出した飲みやすい泡盛だ。

続いて長命草で造った焼酎の「長命草酒 720ml 25度」。与那国島の特産品の長命草で作った焼酎で、口に含むと甘味があっていろいろなハーブの香りがする。飲み口はスッキリと軽やかで飲みやすく、女性向けのお酒だという。

黒麹の米麹と泡盛酵母を発酵させ、二次発酵に葉っぱ一枚で命が一日伸びるといわれた長命草を加えた焼酎。飲んで長寿になる。

黒麹の米麹と泡盛酵母を発酵させ、二次発酵に葉っぱ一枚で命が一日伸びるといわれた長命草を加えた焼酎。飲んで長寿になる。

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