島の駅みやこ(宮古島市平良)及び宮古泡盛酒造の会で組織された、泡盛まつり2016実行委員会は、平成28年11月12日(土)、13日(日)の両日、島の駅みやこにて、今回で3回目となる”泡盛まつり2016”を開催した。(後援・沖縄国税事務所、宮古島税務署、宮古島観光協会、宮古島商工会議所、宮古島市文化協会、ぷからす夢会)
宮古島の泡盛メーカー6社(多良川、菊之露酒造、渡久山酒造、宮の華、沖の光酒造、池間酒造)がブースを連ね、泡盛の試飲即売会を実施。宮古島で根付いた独自の泡盛の飲み方「オトーリ」を広める目的で、オトーリ口上コンテストも同時に開催された。
オトーリとは、宮古島における酒席作法の一つで、宮古島独特の親睦システムである。首座の一人が泡盛を満たした酒盃を片手に口上(スピーチ)を述べた後その杯を飲み干し、親となってその場の全員に1杯ずつ同じ酒杯をまわしていく。この際盃を受けたものは親同様に気の利いた口上を述べるのが決まりで、オトーリを通して、宮古島出身者は皆スピーチ上手になるといわれるほどだ。
オトーリ口上コンテスト開催に先立ち、宮古島税務署謝花喜也署長は、日頃の税務行政への協力への感謝を述べたうえで、次のように挨拶した。
謝花喜也宮古島税務署長あいさつ(一部)
第3回宮古島泡盛まつりにおけるオトーリ口上コンテストの開催にあたり、ひとことごあいさつ申し上げます。
皆様方には、日頃から適正な申告と期限内納付に努めていただきまして、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
私は、今年の7月の人事異動により宮古島にまいりましたが、この4カ月の間にオトーリを何度か体験させていただきました。宴席において初めて杯を傾ける時に、コミュニケーションが図られるすばらしい伝統文化だと感じております。
これまで、オトーリについては賛否両論で、紆余曲折がありましたが、十数年前に「オトーリ憲法」が制定されてからは、オトーリを宮古地区の由緒ある伝統文化として正しく後世に継承していくことが重要視され、ひいては、地域の経済振興に寄与していくものと注目されています。
私共、税務署・国税庁では、国税の申告や納付の仕事だけではなく、泡盛の製造免許を通じて、泡盛製造業の振興、品質管理や安全性の確保も担っております。
泡盛は沖縄の伝統、文化を反映し、芳醇な香りと深みのある味わいを備えたとても魅力のある銘酒として、今や、県内はもとより県外や海外の消費者からも高い評価を得ています。
また、泡盛は、地域振興の観点から大切な観光資源としても注目されているところです。
しかしながら、最近の若者や女性を中心としたお酒に対する嗜好の変化などにより、泡盛の出荷数量は、10年余り連続して減少するなど、大変厳しい状況に置かれています。
このような状況の中、宮古島泡盛まつりにおいて、オトーリにスポットをあて、オトーリ口上コンテストや利き酒などの催しを通じて、消費者の皆様に広く泡盛の良さを知っていただくことで、業界を元気づけ、後押ししてくれる絶好のチャンスだと思います。
オトーリも口上を述べながら、それぞれの方に合った飲み方。いわゆる「酒はまなビュー、ビューフサリはダメさいが(酒はほろ酔い、酩酊はダメ)」ということで適正飲酒に努め、健全で神聖なオトーリ文化を継承してまいりましょう。
どうぞコンテスト参加者の皆様には、日ごろから培っている、口上能力を遺憾なく発揮していただき、審査員はじめギャラリーの皆様に感動を与えてください。
以上。
泡盛まつり2016開催概要
■開 催 日:11月12日(土)・13日(日)
■場所:島の駅みやこテラス(宮古島市平良字久貝870ー1)
■入 場 料:100円(泡盛飲み放題専用カップ代)
【11月12日(土)】
13:00~ 泡盛メーカーによる無料試飲会
15:00~ 各酒造所による鏡割り
飲み放題スタート!
17:00~ オトーリ口上コンテスト ※事前応募者のみ
18:30 終了
【11月13日(日)】
13:00~ 泡盛メーカーによる無料試飲会
15:00~ 利き酒コンテスト※2
飲み放題スタート!
18:30 終了
★その他、三線ライブ、各酒造所PRタイムや各飲食店ブースでおつまみなどの販売