昼間はまだまだ夏の暑さの残る沖縄も、夜はときおり涼しい風も吹いて気持ち良く感じるようになってきた10月15日(土)。首里末吉町にある瑞穂酒造の敷地内で「みずほ月見会」が開催されました。
開催当日は前日までの不安定な天気が嘘のような爽やかな夜で、末吉の森から昇る明るくて綺麗な満月と泡盛を堪能するのに最適な舞台が完成しました。
当初イベントの参加定員は100名と聞いていましたが、思いのほか賑わっていたので会場でスタッフに確認すると「120名くらいかなぁ。少しオーバーしちゃいました」とのこと。スタッフの皆さんは忙しく来客のお世話をしながらもその顔はどことなく嬉しそうで、私まで思わずもらい笑顔。あたりを見渡すと、一部の参加者はすでに泡盛片手に盛り上がっており、私も入場とともにワクワク感でいっぱいになりました。
焦る心を抑えつつ、まずは受付にて、おつまみをゲット!このおつまみがまた会費2,000円とは思えない豪華さで!それ以外にもお月見に欠かせないみたらし団子や、お菓子も各テーブルに配られていて、見ただけで「満足」と言ってしまいそうな程の量です。
順番は逆になりましたがおつまみを手に入れた後は「振る舞い酒コーナー」へ。
振る舞い酒は「紅茶カクテル」、「ハイビスカスカクテル」、「MOROビール」の3種類。私は可愛い赤色に惹かれて「ハイビスカスカクテル」を照れ屋なイケメンスタッフから受け取りました。
その場で一口飲んだ感想は「甘くない!」。ハイビスカスの酸味と、添えられたシークヮーサーの甘酸っぱさでとても飲みやすいカクテルでした。女子ウケはもちろんですけど、以外と男性ウケもいいかもしれないと思いながら泡盛カクテルを片手に席に戻りました。
カクテルを飲み終わると、各テーブルにセットされている度数違いの「熟成3年古酒シリーズ」の水割りを、同じテーブルのおじ様がつくってくださり、あらためて、人の輪を広げてくれる泡盛の良さを感じました。
会がしばらく進むと、玉那覇美佐子社長より「今日は、形式ばらずに泡盛を楽しんで、コミュニケーションと満月に酔いしれて良い時間を過ごしてください」との挨拶があり、思わず「ウン、ウン」とうなずいてしまいました。
時間と共に会も盛り上がり、私のテンションも上がってきたところで、もろみ酢にビールを足したシンプルなビールカクテル「MOROビール」にも挑戦!
テーブルの他のメンバーにも飲んでもらい意見を聞くと「めっちゃ美味しい!」「んーもの足りないぁ?」とそれぞれのご意見。私のMOROビールに対する感想は「飲みやすい!」で、もろみ酢のちょっとした酸味がフルーティさを出して好感触でした。どちらかといえばクラフトビールが好きな人や、ビールの苦さが苦手な人におすすめのカクテルですね。
「夏のビアガーデンみたいに、秋は泡盛月見会(お月見泡盛)が風物詩になるくらい流行っても良いのになぁ…」などとほろ酔い気分で思っていると、「末吉町獅子舞保存会」の迫力のある獅子舞が登場し、会場の熱気は一気に最高潮へ。
取材を半分忘れて、泡盛片手に楽しんでしまった「みずほ観月会」。あまりの心地よさに「秋の“お月見泡盛”が、いろんなところで開催されますように!」と何度もお月様にお願いしました。こんな素敵な会を開催してくれた瑞穂酒造さんどうもありがとうございます。
( 文 / Maku )