平成28年度泡盛鑑評会開催(沖縄国税事務所・沖縄県)
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[公開・発行日] 2016/09/27
[ 最終更新日 ] 2016/10/12 - 鑑評会
9月27日(火)、北那覇税務署大会議室(浦添市宮城)にて平成28年度泡盛鑑評会品質評価会(沖縄国税事務所・沖縄県共催)がスタートした。
今回で44回目となる泡盛鑑評会は、沖縄県の伝統的銘酒琉球泡盛の酒造技術の進歩・発展を促し、品質の向上を図ることで、重要な地場産業である琉球泡盛製造業の発展に資することを目的として昭和47年より開催されている。
評価は、泡盛の品質に造詣が深い国税の鑑定官、大学教授、研究者、技術者、卸売業者など専門家が、出品された泡盛を二日間かけて行う。
なお、本年度より、泡盛の女王経験者で組織された泡盛クィーンズサポーターがオブザーバーとして参加し、意見の聴取を行う。
(参考:歴代泡盛の女王をクィーンズサポーターに任命!)
本年度の出品状況は、古酒部門が39場68点、一般酒部門が37場52点の合計44場120点となった。前年度に比べて1場8点増。
泡盛鑑評会開催に先立ち、沖縄国税事務所谷口裕之所長は次のように挨拶した。
沖縄国税事務所谷口裕之所長 挨拶全文
おはようございます。沖縄国税事務所長の谷口でございます。平成28年泡盛鑑評会の開催に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
本日は、品質評価員の皆様方には、大変お忙しい中ご出席いただきまして、厚くお礼申し上げます。皆様方には、平素から酒類行政はもとより、税務行政全般につきましても、深いご理解と多大なご協力をいただいており、心から感謝申し上げます。
さて、本日の評価会には、琉球大学農学部教授の高良健作(たから けんさく)先生をはじめ、琉球大学法文学部ティル・ヴェーバー教授、県内の酒類関係者の皆様方、宮崎県食品開発センター山本英樹(やまもと ひでき)副部長、独立行政法人酒類総合研究所並びに各国税局の方々にもご出席いただいております。どうぞよろしくお願い致します。
泡盛鑑評会は、沖縄県の伝統的銘酒であります「泡盛」について、造詣の深い専門家の皆様による品質評価の結果と、科学的な分析により得られた情報を製造の現場に還元することで、酒造技術基盤強化・酒造技術の発展を促進し、泡盛の品質の向上を図ることを目的としております。
また、消費者に安心して飲んでいただける製品を提供することと、併せて泡盛製造業の発達に資することも目的としており、昭和47年から開催し、今年で44回目を迎えております。
今回は、当所が本年6月に委嘱いたしました泡盛クィーンズサポーターの皆様にもオブザーバーとして品質評価に参加していただき、高品質の泡盛を体験していただくこととしておりますので、よろしくお願い致します。
近年の泡盛製造業を取巻く環境は、依然厳しい状況にあり、課税移出数量は11年連続の減少となっておりますが、県内向けの課税移出数量は、10年ぶりに対前年比で増加に転じており、希望の光が見えてきました。
さらには、平成27年の沖縄への入域観光客は過去最高の793万人を記録し、外国人は167万人と初めて100万人を突破するなど、明るい材料も増加してきました。
このような状況にあって、日本産酒類の輸出促進の観点から政府一丸となり、当所においても各種施策に取り組み、関係機関と連携し、支援を行っているところです。
なお、本年度より泡盛鑑評会の賞状については、日本語・英語の賞状とともに、漢字を中心とした賞状を授与することといたしましたので、沖縄に訪れる中国人観光客に対する販売活動に活用していただけるようお願いいたします。
こうした努力により、泡盛が消費者に高く評価され、県内外をはじめ、ひろく海外においても、より一層地位を高めていくものと期待しております。
さて、本日の鑑評会の品質評価に当たりましては、44の製造場から120点の出品がありました。品質評価員の皆様方には、慎重かつ厳正な品質評価を行っていただくとともに、技術力及び品質の一層の向上並びに今後の泡盛の更なる発展のために、忌憚(きたん)のない率直なご意見をいただきますようお願い申し上げます。
最後に、ご出席の皆様方の益々のご健勝を祈念いたしまして挨拶とさせていただきます。本日は、よろしくお願い致します。
(以上)
本鑑評会において、品質優秀と認められた古酒を出品した泡盛製造場及び製造責任者に対しては、11月1日(火)に、ANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービューにて沖縄国税事務所長及び沖縄県知事より賞状が授与される。
平成28年度 泡盛鑑評会 品質評価員(敬称略)
氏名所属 | 役職等 |
---|---|
高良 健作 (たから けんさく) |
国立大学法人琉球大学農学部 准教授 |
福田 央 (ふくだ ひさし) |
独立行政法人酒類総合研究所 業務統括部門長 |
ティル・ヴェーバー | 国立大学法人琉球大学法文学部 教授 |
山本 英樹 (やまもと ひでき) |
宮崎県食品開発センター 応用微生物部 副部長 |
喜屋武 善範 (きゃん よしのり) |
有限会社喜屋武商店 代表取締役社長 |
普久原 毅伸 (ふくはら きしん) |
忠孝酒造株式会社 製造部製造課 主任 |
池原 優 (いけはら ゆう) |
池原酒造所 |
渡久山 研吾 (とくやま けんご) |
株式会社渡久山酒造 |
大城 博明 (おおしろ ひろあき) |
瑞穂酒造株式会社 取締役 製造部 部長 |
大城 洋介 (おおしろ ようすけ) |
有限会社今帰仁酒造 代表取締役 |
渡久地 洋平 (とぐち ようへい) |
有限会社神村酒造 工場長 |
石川 由美子 (いしかわ ゆみこ) |
株式会社石川酒造場 製造部 主任研究員 |
池原 呂桜良 (いけはら ろおら) |
瑞泉酒造株式会社 営業部営業推進グループ 主任 |
中村 真紀 (なかむら まさき) |
久米仙酒造株式会社 プロモーション推進部 主任開発・ブレンダー |
津波 志織 (つは しおり) |
崎山酒造廠 酒製造部 |
野本 秀正 (のもと ひでまさ) |
東京国税局 鑑定官室長 |
坂本 光一 (さかもと こういち) |
東京国税局 鑑定指導室 鑑定官 |
辻井 将之 (つじい まさゆき) |
大阪国税局 鑑定官室 主任鑑定官 |
相澤 常滋 (あいざわ じょうじ) |
熊本国税局 鑑定官室 主任鑑定官 |
比嘉 賢一 (ひが けんいち) |
沖縄県工業技術センター 技術支援班班長 |
玉村 隆子 (たまむら たかこ) |
沖縄県工業技術センター 企画管理班 主任研究員 |
前泊 智恵 (まえどまり ちえ) |
沖縄県工業技術センター 技術支援班 研究員 |
小濱 元 (こはま はじめ) |
沖縄国税事務所 主任鑑定官 |
宮本 宗周 (みやもと むねひろ) |
沖縄国税事務所 鑑定官 |