第3回コース料理と泡盛を楽しむグルメの会~沖縄ハーバービュー神泉編~(文/嘉手川学)

   

コース料理と泡盛を楽しむグルメの会で美味しいコース料理と泡盛の見事なコンビネーションを堪能

11月18日、那覇市泉崎のANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービューにおいて、喜屋武商店主催の「第2015_11_18_3rd_association-of-gourmet-to-enjoy-the-course-cuisine-and-awamori_uehara-syuzou_shinsen_toast-uehara-cyouei3回 コース料理と泡盛を楽しむグルメの会」が開催された。毎回、吟味した泡盛とホテルの総料理長又野健郎氏が腕を振るう洋食コース料理とのコラボレーションは回を追うごとに評判を呼んでいる。

今回の泡盛は沖縄県南部糸満市の上原酒造の「神泉8年古酒43度」と、料理はエスニックな香り漂うべトナム風フレンチがコラボ。かつてベトナムはフランスの植民地だったこともあり、フランスから来た高官などをもてなすために現地の食材を使ったフランス料理が発達。それが庶民の間にも親しまれる身近な料理となったのがベトナム風フレンチといわれている。

会は上原酒造所の上原長榮社長の乾杯のあいさつから始まった。「本日はお忙しい中、お越しいただきありがとうございます。今まで、乾杯のあいさつをお願いされると、オリオンさんに遠慮してビールで乾杯していましたが、今日は泡盛で乾杯できるので気分いいです。今日は一流のホテルの料理長による料理が出るというので、それに負けないよう、昨年、県知事賞を受賞した神泉8年古酒を用意しました。ぜひ美味しい料理と味わってください。それでは、いい相手といい時間を過ごせる、この会場にいる人だけが幸せでありますように、カンパーイ」と会場に笑いと和みを与えた。

2015_11_18_3rd_association-of-gourmet-to-enjoy-the-course-cuisine-and-awamori_uehara-syuzou_shinsen_dessertコースの始まりの乾杯の酒は「神泉8年古酒43度」の炭酸割りの食前酒。炭酸でわることにより古酒の香りが立ち、甘さが感じられる味わい深い食前酒だった。料理は「紅ズワイガニ・鮪・穴子・海老・豚タン5種のベトナム風春巻き」。生春巻きには好き嫌いのはっきり分かれる香菜がつきものだが、今回は香菜なし。その代わりかすかにエスニックの香りがあり、野菜と5種類の具の美味しさとマッチしていた。ソースはスイートチリとピーナツの2種類が準備され、ピーナツソースには泡盛「神泉」の風味を加えたという。どっちのソースも野菜と具の旨みを引き出し、さらにロックで飲んだ8年古酒の力強い風味を引き立てていた。

2品目は隠し味に神泉8年古酒を使ったスープの「コハク酸たっぷりのヴンギュウハノイ海老風味」。旨味成分がたっぷりで一口飲むごとに食欲が湧いてくる味だった。

3品目の「ニャチャン風 白身魚の蒸し煮」は香草類に神泉8年古酒で風味づけをしたという。野菜をたっぷり使っていて、エビと鮭と白身魚の旨みをその野菜とやや酸味のあるソースが引き立てており、芳醇な古酒にもよく合っていた。

メインは「骨付きスパリブ・豚背中肉。手羽先のレモングラス風味 3種の味覚」。6時間泡盛に漬け込んだという豚肉はやわらかでジューシー。古酒の力強さが3種類の違う肉の風味を包み込むように引き立てていて、泡盛はどんな肉にもよく合うという実感がした。

2015_11_18_3rd_association-of-gourmet-to-enjoy-the-course-cuisine-and-awamori_uehara-syuzou_shinsen_main-meat-cook食事の途中、上原酒造の営業の上原弘嗣さんがマイクの前に立ち重大発表をした。「上原酒造の営業で社長の次男です。今日は秘蔵酒も持ってきました。非売品で商品化の予定もありません。ボクも飲んだことのないカメ貯蔵の30年古酒43度です。今からテーブルを回りますので、少しづつですが味わってください」という。

小さなグラスに入れられた30年古酒は、微かなカメ特有の香りと長期熟成の特有のカビ臭というか麹の香りがするものの、口に含んで舌の上で転がすと甘みが口全体に広がり、濃厚な香りが鼻の奥から抜けていき、味と香りの余韻が喉の奥にフェイドアウトするように徐々に消えていった。

それまで飲んでいた8年古酒もかなり美味しいと思ったが、30年古酒の芳醇さに比べると、まだまだ若さが感じられる味わいだった。その30年古酒は本日のどの料理にも余裕で合っていたのだが、ボクが一番合っていると思ったのが、料理の最後に出た「ペストりーシェフ特製デザート」のブラウニー(ガトーショコラ?)だった。チョコの香りとほろ苦さが古酒のかすかな苦さと甘さ、鼻に抜ける香りと絶妙にマッチしていて、食事とお酒の締めとしてピッタシの味わいだった。古酒とデザートで料理にも泡盛にも満足したので、もうこれ以上飲み食いするのはもったいない、と思えるほどすっかり堪能した「泡盛を楽しむグルメの会」であった。

2015_11_18_3rd_association-of-gourmet-to-enjoy-the-course-cuisine-and-awamori_uehara-syuzou_shinsen_6years-old-kosyu_sell最後に喜屋武商店の根路銘国伸部長が「本来ならば社長の喜屋武があいさつをしなければならないのですが、本土へ出張中で私があいさついたします。上原社長様、本日は30年古酒を始め美味しい泡盛をご用いただきありがとうございました。ホテルのスタッフのみなさま美味しい料理とご準備、ありがとうございました。お忙しい中、ご来場のくださった皆様、本当にありがとうございました。本日はこれで終了です。次回は年が明けて1月20日瑞穂酒造の泡盛で行います。本日はありがとうございました」と閉会の言葉を述べた。

今回、評判だった「上原酒造 神泉 8年古酒43度(2014年度県知事賞受賞)」は喜屋武商店が運営する「泡盛横丁」で購入可能。

(嘉手川学)

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