くぅーすの杜2017忠孝蔵春祭り(文・嘉手川学)

   

4月22日(土)、23日(日)の両日にわたって“第13回くぅーすの杜忠孝蔵 春祭り”が開催された。

昨年、初めてこの春祭りに参加したボクは、あまりにも楽しくて、更に懐かしい友だちや仕事関連の知人たちに会ったものだから、何度も何度もふるまい酒で乾杯しているうちにヘロヘロになり、その後、河岸を那覇に移して国際通りで行われたイベントに参加。最後はグダグダになって帰宅すると、カァちゃんの頭からツノが生えたかと思うくらいめちゃくちゃに怒られたのである。

2017_04_22-23_cyukou-shuzou_spring-festival01というわけで今年もやってきました、忠孝蔵春祭り。昨年のことがあるので、今年は「去年と同じ轍を踏まない(ボクはこの体験レポートを書くようになって何度も心で繰り返しているセリフだけど…)」と決心して、会場入りしたのである。

今回は自宅を11時15分に出て、14番線の開南経由のバスに乗り赤十字病院前で下車。那覇警察署前の与儀十字路バス停まで移動して、12時5分頃に89番糸満線に乗り30分ほどで目的地の我那覇バス停に到着。料金は390円だった。市内線の230円と合わせて片道620円、時間にして1時間30分ほどで到着するので、仕事でしょうがなく泡盛を飲むレポートの時、ボクは積極的に「わったーバス党」になるのである。ホント、バスは便利でいいなぁと思った。

2017_04_22-23_cyukou-shuzou_spring-festival02会場に着いたのが12時45分頃。この日はあいにく朝から強い雨が降っていたので(翌日の日曜日は晴天だったけど)、客の入りはどうなんだろうか、去年も参加した身としてはどうも他人事には思えず心配していたのだが、販売コーナーでは13時から始まるお楽しみ抽選会に合わせて、多くの人がまつり限定商品の“忠孝よっかこうじ赤”や、祭り限定半額の“十年古酒忠孝”、話題の“黒あまざけ”などを求めていた。さらにステージのあるテント会場は、雨が降っても濡れないことから席がいっぱいで立ち見客もいて、抽選会を今や遅しと待っているようだ。

抽選会が始まる頃には、販売コーナーの客も少なくなったので、そこを見計らって今回もじっくりと試飲をして回った。

2017_04_22-23_cyukou-shuzou_spring-festival03最初は泡盛ではなくノンアルコール部門から。まずは昔から“飲む点滴”ともいわれた甘酒を、泡盛製造にも使われる黒麹菌を使って作った“黒あまざけ(プレーン)”。これが意外と甘い。黒麹菌ならではのクエン酸の酸味とお米の持つ甘味で独特の甘酸っぱさがあって美味しい。栄養価も高く豆乳やヨーグルト、牛乳と混ぜても美味しいらしく、子どもからお年寄りまで体に優しい飲み物だと思った。姉妹品に“シークヮーサー黒あまざけ”もあるが、個人的にはプレーンの方が好きな味だった。

 

 

2017_04_22-23_cyukou-shuzou_spring-festival04次は“忠孝もろみ酢”。ボクは忠孝のもろみ酢は初めて試飲するけど、もろみの酢独特の風味と黒糖の甘さがマッチしていた。

アルコール部門は“くぅーす梅酒 10度”からスタート。忠孝3年の古酒の味と香りが梅の香りと程よいバランスで、甘さも抑え気味でやわらかな風味に仕上がっている。女性に人気らしい。

続いて人気の泡盛の“常識破り泡盛 よっかこうじ(黒ラベル)43度”。通常、48時間かけて作る麹を約96時間かけて作った文字通りの四日麹。米の芯まで麹菌が回っているため酵素力によって泡盛の持つ味と香りの成分が多くできるという。担当者によれば「甘味があって香りは意外とあっさりしているが、ブランデーのような香りが感じれられます」とのこと。「飲み方はロックがいいですけど、炭酸割りとも相性はいい」という。とりあえず試飲すると米2017_04_22-23_cyukou-shuzou_spring-festival05由来の甘い香りがあり、飲み口もまったりと甘みとコクが感じられる。余韻として旨みと甘い香りが感じられ43度とは思えない飲みやすさだ。さらに氷を入れてロックで試飲。より甘味が増し、味の厚みが感じられた。

続いて赤レベルの“よっかこうじ マンゴー果実酵母仕込み 43度”。4日仕込みの米麹をさらにマンゴー果実酵母で発酵させているので、こっちのほうが香りが華やかな感じがする。飲み比べると香りだけでなく味も違い、酵母が違うことがはっきりわかる。試飲用の小さなカップにしばらく置いていると、より香りがたって甘味も増した。両方とも飲んだあとの余韻がよく、古酒になった時が楽しみな酒である。

2017_04_22-23_cyukou-shuzou_spring-festival06次は“2015年度泡盛鑑評会優等賞受賞酒 忠孝六年古酒44度”。6年古酒だけどコクがあってマイルドな甘さ。古酒ならではな芳醇な香りもあり、微かにシイタケ系の香りとバニラの香り、いわゆる古酒香というのも感じられる。44度とは思えないほどクイクイッといける旨さもあり、賞を取った理由がわかる味わいである。

続いてどんどん行こう思ったら周りに担当者は誰もおらず、フロアには販売の元お姉さんがいたので試飲ができるか聞くと、ここに出ているものは自由に試飲していいと許可がでた。なので、まず“古酒忠孝 3年古酒43度”。43度なので口に含んだ瞬間、ブワッと口いっぱいに香り広がり、濃厚な泡盛が舌を刺激するけど、舌の上でだんだんとスッキリとした甘みに変わってゆく。それからふんわりとした余韻が胃や喉の奥から湧いてくる。ひと言でいえばコクがありキレのある味わいで、忠孝酒造の基本というか本来の味わいが感じられる古酒である。

2017_04_22-23_cyukou-shuzou_spring-festival07今度は沖縄限定“古琉球シリーズ”の3本を立て続けに試飲。まずは“古琉球 3年古酒 25度”。これまで40度越えの泡盛ばかり飲んでいたので、25度だとサッパリとした軽い飲み口に感じられ香りも軽やかで飲みやすい。そのままストレートやロックで味わいたい。

“古琉球 七年古酒 25度”はさっきと比べて味と香りが濃くなった。華やかな香りも際立ってきて、飲み口もまろやかで芳醇な旨さが感じられる。続いて“古琉球 十二年古酒 25度”。香りが華やかになり味わい深い旨さがある。マイルドでいわゆる古酒風味が豊かになっているのでビギナーにおすすめ。ただ、個人的見解だけど25度だと飲みやすすぎて少し物足りない気がする。このシリーズではボクはストレートでクイクイといける“七年古酒”が好みである。

2017_04_22-23_cyukou-shuzou_spring-festival08続いて沖縄県産のマンゴーから採取されたという、マンゴー果実酵母仕込みの“忠孝原酒44度”と“忠孝原酒三年古酒43度”。“忠孝原酒”は口に含んだ瞬間、いろいろな味と香りが舌や鼻の奥を刺激したあと、花が開くように旨みと華やかな香りが口いっぱいに広がっていく。いわゆる雑味が多いのだけれど、その味わいの奥に甘さや旨みが感じられ、まるで古酒のような味わい深さがある。これは美味しいのでもう一度確認の試飲をする。

“忠孝原酒三年古酒”。バニラのような華やかな香りがして、厚みのある甘い味わい。3年目の味わいも深くていい。さらに熟成させるとふくらみのある美味しさに変わるのではと思った。それにしても熟成させるとどっちも将来が楽しみな泡盛である。

試飲の最後は“十三年古酒”の飲み比べ。同じ泡盛をステンレスタンクで11年、ビンで2年経た“十三年古酒”と甕貯蔵12年ビンで1年寝かせた“十三年古酒”。まずステンレスタンクの方は香りが良くて甘みがあり、タンク貯蔵なので少しフワッとくるけれど、味に切れがある。続いて甕貯蔵。まず「香りが全然違う」と思った。メイプルシロップのような甘い香りが感じられこっちが古酒らしい香りがして、まろやかで角のないやわらかい味わい。2017_04_22-23_cyukou-shuzou_spring-festival09どっちも44度とは思えない優しい味である。同じ忠孝なのにステンレス貯蔵は厚みがあってキレのある味わいで、甕貯蔵のまろやかで穏やかな味わいになっていた。熟成の仕方で違う味わいが古酒の面白さだと思った。忠孝酒造の泡盛は熟成した古酒の味わい深さのバリエーションが楽しめる酒造所だと思いつつ、試飲を終えると雨降る中、祭り会場へと向かった。

会場はテントのおかげで雨に濡れることなく、ステージではまだ抽選会の真っ最中だった。会場のテーブルと席はいっぱいの人で埋まっており、次々と豪華な商品をゲットする番号を呼ばれた人たちに拍手をおくっていた。振る舞い酒のコーナーでは“夢航海”と“華忠孝”“忠孝プレミアム”が振る舞われていたので、夢航海から順に飲むことにした。泡盛片手に席を探したがどこもいっぱいで一ヶ所だけ空いているところがあったので相席をお願いした。それからウィンナーとポテトセットとカラアゲを買っていると抽選会が終わり、いっぱいだった席はあっという間に空席だらけになった。

しばらくしてカラオケ大会が始まると会場は徐々に盛り上がり、席もだんだん埋まっていった。カラオケに出場する人はみんな上2017_04_22-23_cyukou-shuzou_spring-festival10手いので思わず聞き惚れてしまい、相席になった周辺の人たちと「この人は上位10人に入りそうだね」など、みんなで勝手に評価して妙に盛り上がってしまった。つまみを食べつつ振る舞い酒を何度かおかわりしていると、利き酒コーナーがもう少しで終わるというので、相席になった人たちに荷物(買った野菜)を見てもらいちょっとフラつきながら慌ててチャレンジした。

利き酒は“原料当て”と“年数当て”“度数当て”があり、去年は惨敗だったが、今年は気合を入れていたのでかなり自信があった。結果発表は16時以降になるというので、席に戻りまたカラオケを聞きながら振る舞い酒のおかわりを繰り返していたら、仕事関係の人たちがちらほら見えたので、コップを持ってごあいさつした。

2017_04_22-23_cyukou-shuzou_spring-festival11十分に気持ちよくなったところで利き酒の結果発表となった。ボクは“原料当て”と“度数当て”は正解だったが、“年数当て”で間違ってしまったのである。“7年古酒”と“12古酒”の違いをわかっていながら間違ってしまったのである。なぜ、わかっていながら間違ってしまったかというと、祭りの最初に試飲をした時、“古琉球十二年古酒”と“七年古酒”を飲んでいただめだ。ボクはその時“七年古酒”が好みの味だったので、利き酒の時には飲みやすい方を“7年古酒”としてしまったのだ。

2017_04_22-23_cyukou-shuzou_spring-festival12素直に飲みやすい方を“12年古酒”にすればよかった…と思ってふるまい酒をさらに飲んでいると、この日の祭りは終了となり、最後にコップいっぱいの振る舞い酒をもらい、仕事の関係者にあいさつをしてコップ酒を手に会場をあとにしたのである。

会場をあとにすると小腹が空いていることに気がつき、忠孝蔵の向かいにある「うるま食堂」でカツ丼を食べて帰途についたのである。

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