平成27年度市販酒類調査品質評価会(沖縄国税事務所)

   

平成27年12月11日、浦添市宮城の北那覇税務署において、平成27年度市販酒類調査品質評価会が開催された。

2015-year_commercially-available_alcoholic-beverage_investigation-quality_evaluation-meeting_kaigi市販酒類調査は、沖縄県内の酒類販売店から買い上げた各種市販酒類について、外観の異常、異味、異臭等の食品衛生面及び製造技術面で問題がある可能性が高い項目を持つ酒類をしゅん別するとともに、その評価で得られたデータを酒類製造業者の技術力の指標として活用することを目的として開催されている。

調査は「品質評価会」と「酒類分析」に分けられ、品質評価会においては、酒類の品質に造詣の深い専門家からなる品質評価員が、嗅覚や味覚などの官能で品質を評価する方法で行い、酒類分析においては、課税及び品質、安全性及び適性表示に関する事項の分析及び鑑定を鑑定官分析室にて行う。

評価区分は、ビール系飲料、清酒・果実酒・甘味果実酒・リキュール、泡盛(一般酒)・原料用アルコール(花酒)、泡盛(古酒)、スピリッツの5区分となっている。

2015-year_commercially-available_alcoholic-beverage_investigation-quality_evaluation-meeting_cyousaまた、今回の酒類調査品質評価会においては、7場7名の若手の泡盛製造技術者及び沖縄県工業技術センター研究員1名をオブザーバーとして参加させ、その官能評価能力の向上を目的とした市販酒類品質評価研修も同時に開催される。

会の開催に際し、沖縄国税事務所小濱元主任鑑定官は次のようにあいさつした。

平成27年事務年度市販酒類調査 品質評価会 小濱元 主任鑑定官挨拶(全文)

本日はご多忙の中、この品質評価会にご出席いただき、誠にありがとうございます。

2015-year_commercially-available_alcoholic-beverage_investigation-quality_evaluation-meeting_kohamaこの市販酒類調査は、全国の国税局で昭和52年から開催しており、泡盛の品質評価は平成6年(市販酒類研究会としては昭和56年)から実施しております。今回で22回目の開催となります。

当初の目的は、品質評価及び分析結果を集計し、継続的に実施していくことで歴史的資料として活用していくことであったと聞いておりますが、現在では、目的も変わり、消費者目線に立った形式で実施しているところです。

なお、皆様に実施していただきます品質評価結果は、消費者に対する品質と安全性の確保、酒類製造者の技術基盤の確保のための施策に活用させていただきますので、適切かつ客観的な品質評価をよろしくお願いいたします。

また、本日は若手技術者の方々の品質評価能力の向上を目的として、市販酒類品質評価研修を併せて開催させていただきますので、ご協力をお願いいたします。

品質評価員及びオブザーバーは以下の通り

品質評価員(敬称略)

国立大学法人琉球大学農学部教授 平良東紀
沖縄県工業技術センター主任研究員 玉村隆子
日本酒造組合中央会技術顧問 須藤茂俊
独立行政法人酒類総合研究所 橋口知一
熊本国税局 鑑定官室長 戎智己
広島国税局主任鑑定官 江村隆幸
福岡国税局鑑定官 宮本宗周
沖縄国税事務所主任鑑定官 小濱元
沖縄国税事務所鑑定官 髙江洲朝清

オブザーバー(敬称略)

沖縄県工業技術センター研究員 前泊智恵
瑞穂酒造株式会社製造部品質管理室 仲里彬
忠孝酒造株式会社製造部製造課主任 普久原毅伸
忠孝酒造株式会社製造部研究開発課 井上創平
株式会社石川酒造場製造部品質管理係主任研究員 石川由美子
株式会社石川酒造場製造部製造係係長 上原長亮
瑞泉酒造株式会社営業部営業推進グループ主任 池原呂桜良
久米仙酒造株式会社品質管理・開発課主任 中村真紀

オブザーバーとして参加した若手技術者数名に、その感想を聞いたところ、一様に官能評価の技術修得のためにこのような研修が非常に有意義であるとの回答を得た。ちなみに、泡盛の”香り”に限っても、その品質を評価し、情報を共有するためには、「エステル臭、アルコール臭、初留臭、未だれ臭、焦臭、原料不良臭、油臭、容器臭、ろ過臭、カビ臭、アルデヒド臭、ジアセチル臭、酸臭、酸化物様臭、泥臭、カメ臭、フェノール臭」をかぎ分ける必要があり、若手技術者が修得すべき官能評価技術の難易度は極めて高い。

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