落ち付いて飲めるのはいつの世か 文/報道カメラマン 大山逸夫(昭和45年7月30日)

  • [公開・発行日] 1970/07/30
    [ 最終更新日 ] 2016/01/22
   

仲村さんが“醸界飲料新聞”をだして1年が過ぎた。何か書いてくれと言われたものの書くのが苦手なボクには、1970_7_30_ooyama-ituo_do-it-with-fallen-sake-that-the-drink-is-when-the-world一緒にオナゴのいない?おでん屋で飲みながら語り合うのが、唯一の楽しみであり、得意かもしれない。

大・小様々の業界新聞が巷に出現しているものの、2、3号を出したら常に消えていくという状態だが、“醸界飲料新聞”は内容のバラエティさは言うまでもなく、質ともによく百万県民の大方を占める辛党にとって欠くことの出来ないほど、業界新聞の地位を固めつつ、期待されている。

 

それは、いままで長年マスコミ生活を通して貫いてきた人当たりの良さと、たゆまぬ努力が“醸界飲料新聞”をここまで築いてきたものと思う。

本島をはじめ、八重山、宮古などから心と足で取材した紙面作りはスポンサーをはじめ、読者、関係者から多くの理解が寄せられている証拠が何よりも物語っているといえる。最近では紙質、割付け増頁と意欲的な紙面と変わった。

前号では座談会も取り上げ、各界のトップクラスの率直な意見が反映される。機会があれば消費者、愛飲者の意見も取り上げてもらい小生も一枚加えてもらい酒談義をしたい。そう念頭している。この“醸界飲料新聞”が色々な企画をたて、大きく、長く育ててもらいたいものである。

さて、世はまさに辛党の時代となった。ウイスキー、ビール、日本酒、泡盛、焼酎、ブランディ、ワイン、ラム酒、果実酒・・・。一時は女性上位時代の足がためといわれるゆえんかビールの上昇率がグンと伸びた時期があった。その理由として、いたるところ女性が集うところにはビール瓶があきれるほど立ち並んでいるのである。

最近沖縄でも急激な勢いで各地にビヤガーデンが立ち並びつつあるが、ビヤガーデンにたむろ?している若い女性が意外に増えている現象は喜ばしい限りである。

恋人同士、新婚まもない若いカップルなどは勿論、中年女性が浴衣がけのご主人と楽しく語り合いながら飲んでいる光景は真に微笑ましく、当然あるべき姿ではないかと思う。高度経済成長のおかげか順風満帆を思わせる昨今だが、皆が楽しく飲めるよう大切にしたいものである。

しかし珍しい事に最近ではビール時代の峠を越した?のか、女性もウイスキーに変わる傾向だ。ストレートでなくては駄目だと強情な女、オン・ザ・ロックか水割りでなくてはと知ったかぶりのキザ女、コーラかソーダで割って素直にチビリチビリと嗜んでいる優等生的女性。

何故ウイスキーが好まれるかといわれる理由には、スタイルに気を使う女性にはビールは腹が膨れ、太るのが目立ちやすい・・・の由。

なる程、ビールはよく飲むと太るし、小用も多すぎる。外国では食後にワインやビールなどがつきもので飲んでるらしいが、世界の経済成長率第2位を誇る日本経済にもこのような落ち付いた社会、生活に変わるのはいつの世か。

1972年には祖国復帰だ。毒ガスも早く撤去してもらいたい。核もない。米兵の凶悪事件もない。公害もない・・・そんな生きていくための必要な環境づくりにみんなが専念できないものだろうか。私利私欲を捨てて・・・。

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