【泡盛復帰コラム】(まとめ)復帰対策はこれでよいか両先島業界の実態をきく(昭和45年3月1日)

  • [公開・発行日] 1970/03/01
    [ 最終更新日 ] 2015/12/19
   

此の様に両先島では2~3の業者を除き、ほとんどの意見を取材してきたが、先ず自分自身に鞭打つ厳しい意見、合理化は良いが時期尚早だと云う意見、1970_3_1_do-it-this-a-good-to-return-measures_listen-to-the-actual-situation-in-the-island_summary政府に専門係官を置いて貰いたいと云う意見、転業資金があれば転廃業しても良いという意見、値段の統一を強く望む声、後進性を嘆く意見、協業を積極的に推進すべきだと主張する業者、協業作業を自分が推し進めても良いと云う前向きの業者、更にそう云う意見に全く同調する考え方、谷間的存在の業者は静観していると云う見方、もっと度数を落とした泡盛を好む消費者も多いからと税法改正を望む業者、先行き全く不安でならないと考えこむ業者、大は大なり、小は小なりに生かすようにして貰いたいと切々と訴える業者、もっと業者間の和が欲しいし、強力な当局の行政指導が欲しい云う業者、政府が全面的にバックアップしてイギリスのスカッチ(スコッチ)方式を考えて貰いたいと云う意見、泡盛は洋酒に劣らない立派な酒であり、貯蔵によって古酒化していき、更に品質の向上を図っていきたいと云う考えた等、当面する両先島業界の声がある。

しかし、これに対しての当局の意見を聞いてみると、先ず業者が多すぎ、合理化すべきだと云う考え方から共同瓶詰めして協業することによって、生産コストの低減がはかられるし、企業内部の充実も出来るが、今のままの零細企業では復帰後は到底太刀打ち出来ない。

あくまで自主的合併が望ましいし、先ず業者間の煮詰まった案が出来上がれば、当局としては資金面の斡旋やアドバイスは積極的に関係局にも働きかけるし。又、業者が望むなら業者と当局の合同研究会等を設けて話合いを重ねてもよい。

又、復帰後は制限石数になるが、この問題等は当局としては本土政府に話合いができるし、政府は吾々の企業を何も保護していないと云う意見もあるが、免許規制をしている自体、企業保護になっている。

いずれにしても、統合が第一であり、そのためには当局としては強力にバックアップしていきたい・・・と語っている。

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