沖縄国税事務所・沖縄県工業技術センター・沖縄県酒造組合・沖縄県卸売酒販組合連合会・沖縄県小売酒販組合連合会・山原島酒之会・琉球泡盛倶楽部は、「仕次ぎ」の文化的価値を再認識すると共に、経験的・科学的に有効な仕次方法を多くの人に伝えるため、第3回目の「泡盛仕次古酒・秘蔵酒コンクール」を実施する。
出品酒に関しては、専門家による酒質評価がなされ、出品者へその情報が提供されるため、古酒を育てている方は、古酒道を究めるためにも、ぜひ出品されることをお勧めする。
審査は、「伝統仕次ぎ」「フリースタイル」「秘蔵酒」「仕次古酒診断」の4部門で、それぞれ、書類審査と品質評価の二段階で行う。書類審査の締め切りは、令和2年1月10日(金)当日必着。
泡盛仕次古酒・秘蔵酒コンクール《要項》
1.目 的
沖縄県の伝統的銘酒「泡盛」の「仕次ぎ」について、品質評価及び理化学分析を通じて酒造技術基盤 強化・酒造技術の発展を促し、品質の向上を図るとともに消費者の利便に供し、併せて沖縄県の伝統的 な泡盛の熟成技法である仕次方法の継承に資することを目的とします。
2.主催/後援
主 催:沖縄県工業技術センター、沖縄国税事務所、沖縄県酒造組合、沖縄県卸売酒販組合連合会、 沖縄県小売酒販組合連合会、山原島酒之会、琉球泡盛倶楽部 後 援:独立行政法人酒類総合研究所、琉球新報、沖縄タイムス、NHK、RBC、QAB、OTV
3.日時等
書類審査票提出期限:令和2年1月10日(金)
送付先:沖縄県工業技術センター食品・醸造班宛 (〒904‐2234 うるま市州崎12-2) 又はFAX 098(929)0115
(応募用紙:沖縄県ホームページ)
※品質評価会を令和2年3月、審査結果発表・講演会・感謝状贈呈式を令和2年4月に予定しています。
4.定 義
仕次ぎ :泡盛の貯蔵熟成のため、「親酒」もしくは「仕次古酒」の内容量の一部を抜き、「仕次酒」 を補充する行為
親 酒 :「仕次ぎ」を開始するためのベースとなる泡盛
仕次酒 :「親酒」もしくは「仕次古酒」に補充される泡盛
仕次古酒:「親酒」に「仕次酒」を補充した、甕等で貯蔵された泡盛
秘蔵酒 :「仕次ぎ」を全く実施せずに家庭等で貯蔵された泡盛
家庭等 :出品者の自宅または事務所等のことであり、酒類製造場として指定された場所を除いた場所
5.注意事項
「仕次ぎ」の過程で、泡盛ではなく、原料用アルコール等他の品目の酒類を「仕次ぎ」した場合や他の 物品を混和した場合には、泡盛以外の酒類の無免許製造となり、出品対象外となります。
6.出品区分
伝統「仕次ぎ」の部:以下の規格を有する甕で貯蔵された「仕次古酒」
・一回の仕次量は、甕の容量の1割以内/「仕次ぎ」回数は、年1回以内/5回以上仕次ぎされたもの 「親酒」の合計貯蔵年数が15年以上貯蔵
※)合計貯蔵年数とは、「親酒」の購入時の泡盛の貯蔵年数に、出品者の家庭等で貯蔵した年数を合計し た年数
・「親酒」・甕に補充する「仕次酒」は、甕に入れる前は瓶入等のものでも差し支えない
・100%樽貯蔵の泡盛は、「親酒」・「仕次酒」として不可
フリースタイル「仕次ぎ」の部:以下の規格を有する伝統「仕次ぎ」の部以外の、甕で貯蔵された「仕次古酒」
・3回以上「仕次ぎ」されたもの/出品者の家庭等で貯蔵した年数が5年以上
・100%樽貯蔵の泡盛は、「親酒」・「仕次酒」として不可
「秘蔵酒」の部:以下の規格を有する泡盛
・家庭等で15年以上貯蔵された泡盛で、全く「仕次ぎ」をしていないもの/貯蔵容器は、甕に限らず、 購入時の瓶のままでも差し支えない。
・100%樽貯蔵の泡盛は、「秘蔵酒」に該当しない。
7.出品方法
お一人につき、全部門を通じ2点まで書類審査に応募可。主催者が出品の可否を判断し、出品可能な 方には、ご連絡いたします。
8.その他
甕貯蔵で「仕次ぎ」を2回以上行い、出品者の家庭等で貯蔵した年数が5年以上の仕次古酒について は、コンクール表彰対象外で酒質評価を受け付けます。
詳しい応募方法、応募用紙については、沖縄県又は沖縄国税事務所ホームページをご参照いただきたい。