泡盛の良さも全世界へ
第28回泡盛の女王選出大会(沖縄県泡盛同好会主唱、沖縄県酒造組合主催、沖縄県酒造協同組合協賛)は、3月3日、那覇市西町のパシフィックホテルで開催された。今回は13人が応募し、6人が最終審査に出場した。
平良正論輝沖縄県酒造組合会長ら7人の審査委員による審査の結果、次の3人が28代目の泡盛の女王に選ばれた。
国吉真理さん(27)=浦添市、会社員=、大山万里奈さん(23)=糸満市、団体職員=、親盛明佳理さん(22)=浦添市、会社員。
主催者を代表して平良会長は「北は北海道から南は八重山まで、各地で行う泡盛の催事に女王がいるのといないのでは雲泥の差がある。素晴らしい泡盛の女王を選出していただけるようお願いします」とあいさつ。
最終審査は、7人の審査員による面接。一人ひとり登場して、自己紹介と応募の理由、さらに自分にとって泡盛とは何かについて話した後、各審査員から質問を受けた。自らのセールスポイントを聞かれ、「頑張り屋」「協調性がある」などはきはきと答えていた。
カチャーシーを踊る現代子たち
琉球舞踊を習っているという応募者は、カチャーシーを請われて踊ったほか、手話を交えて紹介した人もいた。泡盛の質問も多く、「新酒と古酒の違い」「泡盛の銘柄をどれだけ言えるか」などのほか、「泡盛の合う琉球料理」について聞かれ、「ニンジンシリシリ」の味や色合いの良さを上げる場面も。
選出された3人は、今後1年間、沖縄の特産琉球泡盛を県内や全国でピーアールする。
審査員たちも目の保養にも
審査員は次の通り。
久保田照子(久保田照子チャームスクール代表)
高江洲静江(有限会社キャッツアイ代表)
大城玲子(マダムREIKOデザイナー)
土屋実幸(沖縄県泡盛同好会顧問)
大城勤沖縄県酒造協同組合理事長
平良正論輝沖縄県酒造組合会長
費用対効果からテレビ放映なしに
昨年の第27大会までは、琉球放送が協賛し、会場も那覇市久茂地の琉球放送ホールで開催されていたが、今回から沖縄県酒造組合が会場を探して開催した。宣伝不足もあって、応募者は昨年の21人から13人に減った。
昨年8月1日、県内の全6酒造組合が合併し、沖縄県酒造組合がスタートした。泡盛産業界はさまざまな課題を抱えている中で平良正論輝会長体制が船出した。本紙は平良会長にインタビューした際、「泡盛の女王」の活用方針について聞いた。
平良会長は「2013年から自前で運営する。これまで、テレビで放映されたがこれはなくなる。オリオンビールもミス沖縄もテレビ放映はされていない」と述べ、「費用対効果を考えると見直す時期だ」と強調していた。
(執筆:池間)
平成25年5月17日掲載記事