琉球料理・中華料理にも珍重がられる泡盛(昭和47年5月10日)
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[公開・発行日] 1972/05/10
[ 最終更新日 ] 2016/06/13 - 読む
琉球泡盛はその広い用途で重宝がられ、琉球料理、香味ひきたてに、固い肉を柔らげる等いろいろ用いられているが、中華料理にも泡盛が使用され、その真価を発揮している。中華料理にはもともと焼酎を使用するのが最適だと云われていたが、琉球泡盛を使用してみると味をひきたてるのに最も適していると云うことだ。
この話題の主は台湾生まれの張さん(那覇市旭町金城商事ビル2階。電話32-9470番・事務所)で中華料理同好会をつくり、現在約20名の会員だが、会員はいずれも那覇市内の料理専門学院を卒業している主婦や若い娘さんのようだ。
医師夫人や政府要人の奥さんと多彩のようでこちらで講習を受けてからは市内のレストラン等での食事は食えなくなったと異口同音にはなししている。現在、普通科、高等科、おやつ科と3段階に分け週1回、いずれも2時間ずつの講習となっていて、2品を作っている。
普通科ではお惣菜やお客さん用としても出せるもの、高等科はお客さん向きで材料も豪華なものばかりである。おやつ科は子供用お菓子を作っているが、みんな一応その道の卒業者だけにのみ込みも早いと云う。月謝は材料費テキスト代も含めて10弗(ドル)と日本料理等に比べて安い。
割烹は中国特有の文化で、5,000年もの長い間の生活の知恵から生まれたもので、こう云う伝統ある中華料理に琉球泡盛が使用されると云うことは喜ばしい結びつきである。嬉しいことに泡盛を使用すると臭みを消し、味と香りを引き立てると云うことだ。
一例をみると、又焼(読みはツアサウ・焼肉料理のこと)には「ロース半斤、醤油大さじ2杯、塩小さじ1杯、砂糖小さじ1杯、泡盛小さじ1/2杯、食用紅少々、天ぷら油約3合」と云う具合に全料理に泡盛が使用され、香味を引き立てている。
5,000年の伝統ある中華料理と琉球泡盛の結びつき、張さんの生活の知恵は素晴らしい。
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