泡盛新聞は平成28年4月17日(日)那覇市の国際通りにて、2017年泡盛コンテスト予選第2回を開催しました。
泡盛コンテストとは、主に新酒の泡盛100銘柄から一般投票により、美味しい(好きな)泡盛12銘柄を選出するコンテストです。10回の予選及び3回の本選を経て、最終的なおすすめ泡盛12本を決定します(詳細はこちら)。
今回はその予選第2回目。一般投票により10銘柄から次の3銘柄が予選通過泡盛として選出されました。
今回は、天気にも恵まれ観光客を中心とした245名(有効投票人数240名、うち男性166名、女性74名)にご参加いただきました。居住地域別には沖縄県在住者が最多の75名、続いて関東地方の方が54名、近畿地方の方が36名、九州地方16名、中部地方が14名、その他と続きます。年代別では20代が24名、30代45名、40代が72名、50代が55名、60代以上が43名となっています。
その結果、好きな泡盛としての得票数が多かった上位3銘柄(予選を通過した泡盛)は、比嘉酒造の残波プレミアム30度、瑞穂酒造の瑞穂30度、今帰仁酒造の美しき古里20度の3銘柄でした。
残波プレミアム(有限会社比嘉酒造)
消費者のニーズをいち早く取り入れ、泡盛業界に“残波”のブランドを確立した比嘉酒造。人気を誇るのザンシロ(残波白)、ザンクロ(残波黒)に続き、独自の熟成、ブレンド技術を極めた自信作がブルーのラベルに金の“残波”が光る「残波プレミアム」です。泡盛コンテストにおいては、女性に圧倒的な人気を誇りました。また、本土在住の方の人気も高く、沖縄旅行のお土産等におすすめできる逸品です。
瑞穂30度(瑞穂酒造株式会社)
嘉永元年、琉球国尚泰王即位の年に創業した首里最古の蔵瑞穂酒造。戦後“古酒は沖縄の宝もの”を合い言葉に、泡盛伝統の古酒の復興をいち早く手掛けたのもこの蔵でした。しかし瑞穂酒造168年の歴史は、単に守りだけの歴史ではありません。先の大戦において、陸軍省の要請をうけ命を懸けて戦地ビルマ(現ミャンマー)で泡盛を醸したのもこの蔵人たち。伝統を守り続けながらも常に業界の最前線で挑戦しつづける蔵。そのグローバル戦略の一つが、今回予選を通過した台湾の主食用米である蓬莱米(ほうらいまい)で醸した瑞穂30度です。沖縄県内の泡盛を飲み慣れた比較的高い年齢層に人気があり、味覚の上では飲みやすくも、ある意味スタンダードな泡盛であることがわかりました。
美しき古里20度(有限会社今帰仁酒造)
自然豊かな今帰仁村にたたずむ今帰仁酒造。世界遺産に登録された今帰仁城をモチーフにし、村の自然をイメージしたという緑のボトルはその中身も泡盛好きにやさしいものでした。特に30代から40代の男性の人気が高く、沖縄県内在住者、県外在住者共に一定の人気を確保しました。
これら選ばれた3銘柄は、予選通過泡盛として本選へとエントリーされます。