泡盛新聞は平成28年4月10日(日)那覇市の国際通りにて、2017年泡盛コンテスト予選第1回を開催しました。泡盛コンテストとは、主に新酒の泡盛100銘柄から一般投票により、美味しい(好きな)泡盛12銘柄を選出するコンテストです。10回の予選及び3回の本選を経て、最終的なおすすめ泡盛12本を決定します(詳細はこちら)。今回はその予選1回目。10銘柄から3銘柄が人気投票により予選通過泡盛として選出されました。
時折雨が降るあいにくの天気でしたが観光客を中心とした184名(有効投票人数172名、うち男性128名、女性44名)にご参加いただきました。居住地域別には関東地方の方が最多の51名、続いて沖縄県の方が39名、中部地方の方が20名、近畿地方17名、九州地方が13名、その他と続きます。年代別では20代が29名、30代39名、40代が41名、50代が30名、60代以上が32名となっています。
その結果、好きな泡盛としての得票数が多かった上位3銘柄(予選を通過した泡盛)は、神村酒造の暖流、多良川の琉球王朝、ヘリオス酒造の轟の三銘柄でした。
暖流(有限会社 神村酒造)
神村酒造の暖流は泡盛をオーク樽で貯蔵熟成させ、さらに独自のブレンドを加えることで独特の味わいや香り、コクを持つ泡盛に仕上げた樽貯蔵泡盛のフロントランナーです。1968年に世に出て以来、多くの泡盛ファンをうならせてきました。最近では、いわゆるハイボールのベースに暖流を一本釣りする熱烈なファンも多く、その際はハイボールならぬダンボール(暖ボール)と愛着を込め呼ばれることもあります。今回のコンテストにおいては水割りでしたが、30代から60代の幅広い世代の支持を集めました。
琉球王朝(株式会社 多良川)
多良川の琉球王朝は、表示には謳われてはいませんが、多良川の特選古酒をブレンドされた泡盛です。多良川は、原酒をつくる際の仕込み水には珊瑚礁に囲まれた宮古島独特のミネラル豊富な伏流水を使用し深みのある原酒を醸しつつも、製品化する際はあえて割水として軟水を使用し、まろやかさも追求するというこだわりを持つ酒造所です。琉球王朝はちょうど今年で発売30周年。本コンテストにおいては40代から60代の経験豊富な世代を中心に支持を得ました。また女性の得票率が高いのも特徴でした。
轟(ヘリオス酒造株式会社)
ヘリオス酒造の轟は、テレビコマーシャル等で「普通の上等」のキャッチコピーで知られていますが、今回のコンテスト結果を見る限り、普通ではなく「かなり上等」ということが判明しました。特に20代を中心とした若い世代に人気があり、ウイスキー、ブランデーなどの蒸留酒を普段飲む方からも支持を得ました。
今回選ばれた三銘柄は、予選通過泡盛として本選へとエントリーされます。