沖縄国税事務所(脇本利紀所長)は、平成30年6月24日(日)、五反田TOCビル(東京都品川区)にて、泡盛サイエンスセミナー(泡盛の香りを楽しむ教養講座)を開催した。
午前、午後の二部構成。各回50名ずつの受講者を募集したが、東京近郊の泡盛ファンや飲食店経営者らでいずれも満席となった。
講演内容は、昨年11月に沖縄県立博物館・美術館講堂(那覇市)で行われた教養講座「泡盛サイエンス&カルチャーセミナー」の科学要素を強めたものとなった。
第一部(10時~13時)のプログラムは、東京国税局の宇都宮仁鑑定官室長による「酒類の官能評価とフレーバーホイール」。沖縄国税事務所宮本宗周鑑定官による「みんなで使おう泡盛フレーバーホイール」。沖縄国税事務所小濱元主任鑑定官による「泡盛仕次古酒・秘蔵酒コンクール結果と仕次のすすめ」。
第二部(13時~16時)のプログラムでは、宇都宮鑑定官室長、宮本鑑定官の講演に加え
独立行政法人酒類総合研究所の福田央業務統括部門長が「焼酎・泡盛ってなに…成分から見た泡盛」と題して講演した。
各講演後には質疑応答の時間も設けられ、熱心な受講者らから矢継ぎ早に寄せられる質問に、設定時間を大きくオーバーしてしまう一幕も。
都内沖縄料理店で勤務する泡盛マイスターの女性参加者は「沖縄での講座にも参加したが、こちらの内容の方がより専門性が高いと感じた。途中で配られたフレーバーのサンプルや、先生方のユーモアを交えたお話しぶりのおかげでとても聴きやすかったし、理解できた」と感想を語った。
また、泡盛初心者だという男性参加者は「同じ施設内で開催している焼酎のイベントに申し込む際、このセミナーを知り興味を持った。普段は焼酎やワインなど素材の味を直接感じるお酒を飲むことが多いが、フレーバーホイールのおかげで風味のバランスを味わう泡盛の楽しみ方も理解できた気がする。他のお酒と泡盛の飲み比べをしてみたい」と語った。