平成28年度市販酒類調査品質評価会を開催(沖縄国税事務所)
-
[公開・発行日] 2016/12/16
[ 最終更新日 ] 2019/01/29 - 泡盛検定
平成28年12月13日(火)、浦添市宮城の税務大学校沖縄研修支所教室及び北那覇税務署大会議室において、平成28年度市販酒類調査品質評価会が開催された。
市販酒類調査は、沖縄県内の酒類販売店から買い上げた泡盛等の酒類について、品質、安全性、適正表示、課税に関する事項の分析及び鑑定を行うことによって問題の有無を見つけ、問題の解決にあたること、並びに、得られたデータを行政資料として活用することを目的として毎年実施されている。
調査対象酒は平成28年11月に県内の酒販店等から購入した泡盛47点、焼酎2点、ビール4点、発泡酒3点、リキュール(発泡性)2点、清酒1点、果実酒1点、甘味果実酒1点、リキュール5点、原料用アルコール4点、スピリッツ1点の合計71点。
調査は「品質評価会」と「酒類分析」に分けられ、品質評価会においては、酒類の品質に造詣の深い専門家からなる品質評価員が、嗅覚や味覚などの官能で品質を評価する方法で行い、酒類分析においては、課税及び品質、安全性及び適性表示に関する事項の分析及び鑑定を鑑定官分析室にて行う。
なお、品質評価会の結果を踏まえて、泡盛若手技術者の品質評価能力の向上のため市販酒類品質評価研修も併せて実施された。
会の開催に際し、沖縄国税事務所小濱元主任鑑定官は次のようにあいさつした。
平成28年事務年度市販酒類調査 品質評価会
小濱元 主任鑑定官挨拶(全文)
本日は、ご多忙の中、市販酒類調査品質評価会にご出席いただき、誠にありがとうございます。
市販酒類調査は、全国の国税局で昭和52年から開催しており、泡盛の品質評価は平成6年(市販酒研究会としては昭和56年)から実施しております。今回で23回目の開催となります。当初の目的は、品質評価及び分析結果を集計し、継続的に実施することで歴史的資料として活用していくことであったと聞いておりますが、現在では目的も変わり、消費者目線に立った形式で実施しているところです。
なお、皆様に実施していただきます品質評価結果は、消費者に対する品質と安全性の確保、酒類製造者の技術基盤の確保のための施策に活用させていただきますので、適切かつ客観的な品質評価をよろしくお願いします。
また、本日は若手技術者の方々の品質評価能力の向上を目的として、市販酒類品質評価研修を、泡盛の香味表現を消費者及び泡盛業界に広く普及するため、第2回泡盛フレーバーホイール作成ワーキンググループを併せて開催させていただきますので、ご協力をお願いいたします。
それでは、本日は、よろしくお願いいたします。
品質評価員及びオブザーバーは以下の通り
品質評価員(敬称略)
国立大学法人琉球大学農学部 教授 平良東紀
沖縄県工業技術センター 班長 比嘉賢一
沖縄県工業技術センター、主任研究員 玉村隆子
沖縄県工業技術センター 研究員 前泊智恵
日本酒造組合中央会 技術顧問 須藤茂俊
独立行政法人酒類総合研究所 福田央
独立行政法人酒類総合研究所 向井伸彦
福岡国税局鑑定官 室長 遠山亮
熊本国税局 主任鑑定官 戎智己
沖縄国税事務所 主任鑑定官 小濱元
沖縄国税事務所 鑑定官 宮本宗周
オブザーバー(敬称略)
沖縄工業高等専門学校生物資源工学科 准教授 玉城康智
沖縄県工業技術センター 主任研究員 湧田裕子
忠孝酒造株式会社 マイブレンドショップ 山本博子
瑞泉酒造株式会社 営業部営業推進グループ主任 池原呂桜良
瑞泉酒造株式会社 製造部 伊藝壱明
株式会社石川酒造場製 造部主任研究員 石川由美子
株式会社石川酒造場製造部 製造係係長 上間長亮
瑞穂酒造株式会社 製造部品質管理室 仲里彬