沖縄県酒造組合(玉那覇美佐子会長)は、3月12日(土)ライブハウスMOD’S(北谷町美浜)において、泡盛のおいしい飲み方やお酒のマナーなどを楽しみながら学べる「泡盛大楽(学)第3学期」を開講した。
「泡盛を飲んで学んで楽しむ夕べ」のサブタイトルを掲げ、昨年の11月と12月にそれぞれ1回目と2回目が開校。3回目を迎える今回は、新たな試みとして、インディーズバンドながら県内外に多くのファンを持つシベリアンスカンクやお笑い芸人粒マスタード安次嶺をゲストに迎えた。
また、会場には県内47酒造所から、今帰仁酒造(今帰仁村)、新里酒造(沖縄市)、比嘉酒造(読谷村)、瑞泉酒造(那覇市)、瑞穂酒造(那覇市)、忠孝酒造(豊見城市)の6場が参加し、来場者に各メーカーおすすめの泡盛や泡盛リキュールをふるまった。
玉那覇会長は、開会に際して「1学期、2学期、3学期といよいよ最後の学期になりました。読んで字のごとく泡盛を飲んで大いに楽しみましょうという大学ですので、みなさんにお腹いっぱい飲んでいただきたいなと思っております。1回目と2回目は、桜坂劇場で開催しましたけれども、第3学期は趣向を凝らしまして、こちらで音楽を聴きながら、皆様と泡盛の味わい方や楽しみ方を学びたい。そして何世代にも渡って飲める泡盛ですので、ぜひとも美味しさを確かめていただきたいと思います。会場の両側には、各蔵元が参っておりますので、泡盛についてお聞きになりたいこととかいろんな質問をしていただきながら、飲む泡盛、楽しむ泡盛、沖縄の歴史を含めて知る泡盛ということでお願いしたいと思います。今日は東京からも皆様いらっしゃっておりますので、大いに皆様で交流をして、楽しんでいただきたいと思います。泡盛はコミュニケーションに欠かせないものでございますので、時間の許す限り多いに楽しんでください。本日はご来場ありがとうございます。」とあいさつした。
イベントの前半は、司会のエリナさん、お笑い芸人のしんとすけ、大学生の塩谷さん、2013年度泡盛の女王国吉真里さん、そして2015年度泡盛の女王渡嘉敷歩さん、大城美優さんがパネラーとして登壇し、「若者の泡盛離れは進んでいるのか?」というテーマで議論した。
その後、観客も交えて行われた○×クイズでは、泡盛の歴史や酒造メーカーに関する問題が出題され、見事に全問正解した10名に景品としての泡盛が贈呈された。
休憩を挟んだイベント後半は、粒マスタード安次嶺とシベリアンスカンクが登場し、2組の見事なステージを会場が一体となって楽しんだ。
酒造所ブースでは、20度から44度までの度数の異なる新酒や古酒、そして泡盛初心者や甘いお酒を好む方にも喜ばれる泡盛リキュールがふるまわれた。
特に女性の参加者が目立った今回のイベントでは、比嘉酒造の「残波ゆずスパークリング」や瑞穂酒造の「琉球ティーアワー」などのリキュールの人気が高かったほか、シャーベット状に凍らせた新里酒造のリキュール「フルーツ工房パッション」が話題をよんだ。
埼玉県から旅行で訪れた20代の男性は、「普段は日本酒などを飲むことが多く、今回のイベントで始めて様々な泡盛を飲んだ」と嬉しそうに語った。