「古酒の日」宣言!百年古酒実行委がシンポ(平成11年11月30日)
- [公開・発行日] 2017/09/05
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泡盛百年古酒実行委員会(知念博委員長)主催の第1回泡盛シンポジウムが去る平成11年9月4日(土)午後4時から7時半まで沖縄県女性センターてぃるる(那覇市西町)で開かれた。約250人が集いパネラーに耳を傾け、質疑応答があった。コーディネーターはラジオ沖縄の屋良悦子アナがつとめた。
パネラーは藤木勇人(芸人)、山田文比古県サミット推進事務局長、新里健二酒造青年部長、饒平名卓県酒連専務、知念博泡盛百年古酒実行委員長の5人。
これの開催目的は、いにしえの先人が遺した泡盛文化を世界へ向け発信し、普及・伝承に努めるとともに子々孫々の世界平和に貢献するため、としている。
開会冒頭には毎年9月4日を「クースぬ日」と定める、同実行委の仲村征幸顧問が宣言した。
パネラーからは、「去る大戦さえなければ今日すでに我々は300年のクースが飲めた」「泡盛を世界の名酒に育てたい」「古酒を育てて沖縄から平和を発信したい」「やっぱり泡盛を発信するということは文化を発信することだ」等の発言があった。
宣言
琉球泡盛は600年の歴史を有する名酒なり。長い長い年月の間(トゥシチチヌイエーダ)、貯蔵・熟成させた泡盛クースは飲み交わすたびに汲んだその分量だけを仕次ぎをし、古えより珍重されて来たものなり。今、漸(ようや)く県民が、えも言われぬそのまろやかな美味しさを再認識し、各人がクースづくりを行っていることは、デージナイイクトゥ、至極ユルクバシークトゥヤン。
おお!クースはわが大琉球の極致の宝なり、ああ、賢人になろう。その伝統的な貯蔵法を引き継いでいこう。楽しみながら守り育てて行こう。未来の友人に大いなる遺産を残してあげようじゃないか。
「我が沖縄にクースあり、クースに600年の深みあり」。
太平の御世に育つものなれば、全ての人々が争い事を捨て、一意専心クースを育てよう!クースを持って萬国津梁の民たらんことを提言し、茲に毎年9月4日を「クースの日」と定め、内外に向かい厳かに且つ高らかに宣言します。「四」を「ス」とするのは、これ即ち「泡盛の神様」の命によるものなり。
1999年9月4日
泡盛百年古酒元年実行委員会
顧問 仲村征幸