異常干ばつで清涼飲料業界ピンチ(昭和46年7月30日)
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[公開・発行日] 1971/07/30
[ 最終更新日 ] 2016/04/01 - 読む
例年、夏場が勝負どころの清飲業界は今や最大のピンチに立たされている。異常干ばつの影響でこの業界は始まって以来の赤字が予想されている。
各メーカー共、自社ボーリングはとっくの昔渇水し、隔日時間給水に頼っている現状だが、8時間給水と云っても機械調節や原液調合やらに時がかかる為、正味5時間位いしか操業しておらず、大手メーカーで日産1万余ケースの生産工場が約5千ケースに減産、2万余ケースの生産工場が1万余ケースに減、といずれも約半分位いしか生産できない状態である。
給水日には24時間交替で人もバテ気味で、某大手メーカーでは原液を入れ間違えて約2千余ドル分の原液を捨てたケースもあり、弱り目にたたり目の工場もでる始末。特にこれまで目立たなかった工場内の容器の破損率が最近非常に高くなってきている。
いずれも24時間交替と云う不馴れな急場作業に従業員が睡眠不足になり、神経がいらだっている証拠と云えよう。洗瓶から始まり1日中水を使用するこの業界は、渇水が長びけば、完全にお手上げ状態に追い込まれようし、何らかの救済措置を講じてしかるべきであろう。同時に当局では水質に関しては厳しく目を光らせておく必要があろう。
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