【審査報告】一般酒は全般的に淡麗 古酒はなめらかな味 倉光潤一 (平成25年12月)

   

一般酒は全般的に淡麗 古酒はなめらかな味
沖縄国税事務所主任鑑定官 倉光 潤一
平成25年度泡盛鑑評会の表彰式に当たり、審査の概要をご報告申し上げます。 泡盛鑑評会出品酒の品質評価は、去る10月2日、3日の2日間、税務大学校沖縄研修支所及び北那覇税務署において実施しました。

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倉光 潤一

品質評価は、国立大学法人琉球大学、日本酒造組合中央会、泡盛製造者、流通関係者、独立行政法人酒類総合研究所、国税局、沖縄国税事務所鑑定官、沖縄県工業技術センター研究員など、合計19名で行いました。

本年度は、古酒の部に37場から66点、一般酒の部に37場から54点、全体で43製造場から120点の出品がありました。全体の出品場数が昨年度と比べて1場の増加、出品点数も5点の増加となりました。 品質評価の方法は、香り、味、総合品質を採点するとともに、香りと味のそれぞれについて細かい評価項目を設け、品質設計や製造工程の改善に活用するための根拠となる点を指摘するプロファイル法で行いました。

なお、古酒については、総合品質の評価が上位のものについて、泡盛を代表して表彰するにふさわしい品格を有するクースを選定するため、日を改めて、品質評価を行いました。 また、品質評価員に対しては、ふさわしい品格を有するものを選定することはもとより、「泡盛が有している個性」及び、「古酒香」について、より積極的に評価するようお願いしました。

その結果に基づき、特に品質優秀なクースを出品された14製造場を沖縄国税事務所長賞、6製造場を沖縄県知事賞に選定しました。 続きまして、本年の出品酒の品質について、品質評価員の講評を取りまとめたところをご報告申し上げます。

古酒については、おだやかな古酒香を持ち、なめらかな味わいを持つ、時を重ねて育まれたことを感じられるものが数多く見られました。 一般酒については、きれいで甘みを有する酒質のもの、果実酒の華やかな香りを有するもの、将来の古酒向けに造られたと思われる重厚で甘みのあるものなど多様な個性に富んでいました。

全般的には、以前と比べ淡麗な傾向がありました。 部門ごとの結果は以上のとおりですが、消費者の要求を十分満足させうる、高い品質の泡盛が多数を占めていました。 今回古酒において入賞を果たされました製造場の皆様には、心よりお喜びを申し上げます。 また、入賞を逸した製造場につきましても、その品質の差は僅差であり、大いに評価されるべきものでありました。

国内・海外にも御発展を世界に誇る沖縄の銘酒
さて、泡盛鑑評会は製造技術基盤の確保・強化のため実施しています。製造者の皆様には、本日及び翌日の製造技術研究会において全ての出品酒を公開しますので、出品酒に現れている各社の技術を確認していただき、各社における技術・技能の一層の向上の参考として、消費者から高い支持を得られる製品の製造・販売につなげていただけるようお願い申し上げます。

泡盛は黒麹菌を使用し、原料である米を全て麹にし、単式蒸留により得られた原酒を貯蔵・熟成させることを基本とする固有の製造方法をもった、世界に誇る沖縄県の銘酒です。
沖縄県の文化及び産業を代表する泡盛が、国内もとより広く海外においても愛飲され、今後ともますます成長・発展することを祈念いたしまして、審査報告とさせていただきます。

平成25年12月21日掲載記事

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