ブレンダー育成に向け大西正巳氏を招へい(沖縄県酒造組合/内閣府)

   

沖縄県酒造組合(玉那覇美佐子会長)は、平成30年1月26日(金)、琉球大学にて、元サントリー山崎蒸留所所長の大西正巳氏を招聘し、ブレンダー育成に向けての研修会を開催した。沖縄型産業中核人材育成事業(内閣府)の一環。

「官能評価と官能開発」と題された講義で、大西氏は官能評価に長けたブレンダーが酒類製造業の要であると説き、官能評価の理論から実践方法まで300ページを超える資料とともに詳しく解説した。

2018_1-26_invited-mr-masami-onishi-for-training-blender01大西氏はブレンダーの役割として、単なる味覚の専門家ではないことを強調。品質管理、コスト管理のマネージャーであり、市場を把握するテクノロジストであり、品質を伝える伝道者であり、将来を見通す戦略家であり、思想家であり、リーダーである、すなわち、酒造りの中核を担う「事業そのもの」にならなければならないと教えた。

そのためには、真のブレンダーを育てる意義や仕組みを理解し、そのシステムを作ることができる質の高い経営者の存在も不可欠であるとも加える。

泡盛そのものに関する分析では、強みとして独自の「香味」、仕次ぎや甕貯蔵、黒麹造りなどの「伝統」、島国沖縄のイメージとリンクする「地理的特性」をあげた。

一方、原料にタイ米を使うにあたって、タイ米の栽培管理情報や”ユーザー視点での”タイ米を使うことのメリットが伝わっていない等、付加価値の情報化が遅れているとも指摘。

その他の課題として、海外のユーザーからの評価が得られていないこと、色調制限(色の濃さの制限)や、アルコール度数の上限規制など、時代に適合していない定義、制度の変更の必要性についても説いた。

極めて高度で濃密な講義に、終始会場内には緊張感がただよっていた。参加者の一部は、2月上旬に県外の酒造所等を視察しながら、さらに大西先生の講義を受けブレンダーとしての知識、経験を深めることとなる。
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