「今こそ泡盛を世界遺産に」専門家がシンポジウム開催(世界遺産登録推進委員会)

  • [公開・発行日] 2017/10/12
    [ 最終更新日 ] 2017/10/13
   

世界遺産登録推進委員会(安田正昭委員長)は、平成29年10月9日(月)、県立博物館・美術館(那覇市)で、「今こそ泡盛を世界遺産に」と題しシンポジウムを開催した。専門家による基調講演のほか、パネルディスカッションを行った。
2017_10-09_activities-which-registered-the-ryukyu-cuisine-and-ryukyu-awamori-to-unesco-intangible-cultural-heritage基調講演では、小泉武夫東京農業大学名誉教授が琉球料理及び黒麹菌を使って製造する泡盛の特異性について説明。先人の経験と知恵によって造られ他に類を見ない琉球料理と泡盛は、世界遺産として保護するべきであると強調した。

西大八重子西大学院学院長は、沖縄の料理の特徴として、肉、魚、大豆、野菜、海藻などを偏りなく使用していること。肉や魚、昆布などのだしを複合的に使って旨みを出し、塩分量の摂取量を抑えていること。養生食として薬草なども用いることを説明。長寿食としての沖縄料理の普及を訴えた。

パネルディスカッションでは、久保田照子沖縄ユネスコ協会副会長が、ライバルとなる国内の登録候補が増えており、以前よりも世界遺産登録が難しくなっている現状を報告、国、県に加え、地域住民の盛り上がりも必要であると語った。

篠原成行日本酒造組合中央会会長は、県外でも時代とともに食文化が変化し、地産地消が壊れ、國酒(日本酒・焼酎)のシェアは13%しかなくなった。麹の食文化を取り戻すことが重要であると食文化の変化に危機意識を示した。

沖縄県内で唯一黒麹菌の製造販売を行う石川種麹店の渡嘉敷みどり代表は、泡盛の需要の落ち込みが黒麹菌の生産量の落ち込みにつながっている。やむを得ず黒麹菌の生産量を抑えている現状を憂いた。

料理研究家の松本嘉代子氏は、正しい琉球料理の伝達が行われていないと沖縄の現状に警鐘を鳴らした。街中に琉球料理の看板を掲げる飲食店は多いが、本物の琉球料理を食べさせる店は実際には沖縄県内でも数店舗しかないと語った。

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