奮闘する國場議員に10分間インタビュー(昭和47年1月30日)

  • [公開・発行日] 1972/01/30
    [ 最終更新日 ] 2016/05/23
   

1972_1_30_10-minutes-interview-to-kokuba-kousyou-lawmakers業界は慌ただしい中に復帰の年を迎えた。とりわけ輸入洋酒業界、県内洋酒業界、泡盛、ビール、味噌醤油業界は税率の急変、本土業界の浸透、景品付きセール等、頭をかかえる難問ばかりを背負わされて揺れ動いた。特に本土大手業界は政界にも圧力をかけ、沖縄業界を食い潰さんかなの勢いだと云われているが。

醸造界の頼みの綱は勢い本土サイドに発言力をもつ国会議員と云うことになる。そこで本紙は新年早々多忙を極める衆議院議員の國場幸昌氏を訪ね、10分間だけ委員会での同氏の奮戦ぶりについてインタビューした。

インタービュー記事

<本紙>
大変お忙しいところ失礼して10分間だけ國場さんの委員会での裏話などお聞かせ願いたいんですが、特に醸界からの陳情が多かったようですが、

<國場幸昌>
沖縄豆類輸入業者からの陳情、沖縄輸入洋酒業界から税率の特別措置について沖縄味噌醤油製造協会(具志堅宗精会長)から復帰に伴う暫定措置、いわゆる本土製品の輸入制限、輸入洋酒取扱業者(Aサイン)からの陳情、沖縄住民生活を守る会、酒類販売業組合からの陳情、オリオンビールから暫定措置について、琉球酒造組合連合会から砕米使用と古米の試験蒸溜についての陳情、環衛業界からの陳情などをうけました。

先ず環境衛生同業組合(バーやサロン)から強い要望を受け、税制措置で5ヶ年間の特例を設けさせましたが、本土業者の圧力もありましたが、これは私1人で実現させました。何しろ3,280軒もの業者の命がかかっておりますからね。

それから輸入洋酒商協会からの陳情は、向こう5ヶ年間、185%の現状維持の措置を設けさせましたし、ビールは向こう7年間で本土法に準ずるということに決まりましたが、委員会のメンバーには、サントリー、アサヒ、キリンの業者をバックにした者がいて、こちらと激論しましたがね。

とにかく本土業者の圧力はものすごい。泡盛業者が試験蒸溜すると云っていた古米はどうなりましたか。

<本紙>
はい、すでに各工場に分散して蒸留してあります。国税庁の菅間先生が訪沖なさって技術指導をやられました。泡盛のお話をもう少し。

<國場幸昌>
島内企業育成面で沖縄の企業を保護する意味で競合することはダンピングが予想されるので、公取委の委員を呼んで強く要望した。泡盛の原料砕米を租税措置も要望し、独特の泡盛をつくるには砕米でなければいけませんし。

企業の合理化については中小企業育成のための資金を設ける必要があり、復帰したために企業が成り立たないでは何のために復帰したかわからん。公害対策にも十分考慮する必要があり、法の盲点をついて来る業者には常に目を光らすべきで注意していきたい。

<本紙>
味噌醤油業界についてひとこと。

<國場幸昌>
輸入業者の景品付セールは絶対いけないと通産省にも強く要望している。醸界には満足できない点もありましょうが、私としては最善を尽くしたつもりです。

核の問題等、基地の問題も最重要問題ですが、私は経済専門議員ですので、復帰後の経済動向を注意深く見守っていきたい。願わくは醸界もこの激動する社会情勢をよく見つめ堅実な企業努力して貰いたい、甘えてはいけない。

インタビューを終えて

現在、沖特委理事、党の地方行政部会の基地問題小委員会委員長地方行政員、福田派、これが國場幸昌議員の肩書である。去る沖縄国会では30億円の地方交付税も獲得している。

立法院議員当時よりも一段と声が大きく、話術もうまく、立て板に水。10分間、大声で一気にしゃべりまくるあたり議員生活も板についた感じを受けた。

今後共更に醸界のために奮闘してくれることだろう。衆議院議員國場幸昌氏は復帰以後、より必要になってくる人物である。

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