新春放談 その1 「ナポレオンで足洗おう」 文/酒マニヤ 座間味宗徳(昭和46年1月10日)

  • [公開・発行日] 1971/01/10
    [ 最終更新日 ] 2016/02/23
   

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フツキ、フツキと草木もなびいた時代があったが、それがまともになったら、今度は反対にフツキファンという言葉にかわり、沖縄の人々は精神的に落ち着きを失っているのではないか。

この激しく変わる世の中に、以前からフツキ反対の男がいて、今もってフツキ反対の精神の持ち主である。彼の主張は、今は世界の食べ物が自由に選べて、何一つ不自由しない朝夕世界の酒がところせましとレッテルの背クラベをしている沖縄で何が不足か?と。

難しい事は考えずに目の前のことと、食欲を満たせばなるほど結構な島オキナワかもしれない。これもフツキすれば確かに不自由になるかもしれない。一度貴族の暮らしをした人は二度と乞食の生活は出来ないと言われているが、サテ、オキナワはどうなることやら。

ある日、悪友が相集い、雑談を交わしていると、例のフツキ反対の男から面白い話が出た。「どうだ、お互いにナポレオンで足を洗おうではないか」と・・・。

一同、意味が解らずぽかんとしていると、
「諸君よ、フツキと同時に店頭から世界のレッテルが消えて、泡盛の世界になるから将来の語り草に、ナポレオンで足を洗っておけば1つの時代のシンボルになるのではないか、1人ではダメだから皆で割り勘して、お互いに保証人になれば結構な話ではないか。」

一同は色々な意見に別れたが最後は賛成となり、近々ナポレオンで・・・。

景気の良い話をかいてそれだけで満足するか、あるいは早速実行するかは他日に譲るとして、今日は正月だ。都市も田舎もどんな飲み物で祝っているでしょうか。フツキも間近に迫ったから、うんと高級なウイスキーか、外国製ビールか、あるいは、フツキも近いからアワモリで口慣らし組もいて、チビリクビリといろいろあるでしょう。

世界のレッテルが消え去ると、吾が愛するアワモリがスターの座に立って、北から南まで男性どもの人生にウルオイを与えてくれる。1971年も民族の酒と共に元気で生きぬこう。

(座間味宗徳)

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