第9回(2025)泡盛文化祭が新宿で開催される!(文・写真/岡山進矢東京支部長)
- [公開・発行日] 2025/12/10
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東京泡盛会(白井芳和代表)は令和7年11月23日(日・祝)、インテリジェント・ロビー「ルコ」(東京都新宿区)にて泡盛ファンと泡盛酒造所の交流パーティ「泡盛文化祭」を開催した。(共催:沖縄県酒造組合)
現在の東京泡盛会は、会員の高齢化により活動が休止していた歴史ある前身「東京泡盛同好会」を、沖縄県酒造組合からの依頼を受けて2014年に引き継ぐ形で発足。
以来コロナ禍を除き、東京近圏の泡盛ファンが集うパーティを毎年主催しており、今回は9回目の開催となった。会場を学校に見立てた“文化祭”スタイルも3回目。訪れた人々が思い思いの“教室”を巡りながら泡盛と向き合う、遊び心に満ちたイベントとして定着してきた。
パーティの中心となるのは、酒造所スタッフが立つ試飲ブース。今年ブースを構えたのは五十音順に、池原酒造(石垣市)、沖縄県酒造協同組合(那覇市)、神村酒造(うるま市)、菊之露酒造(宮古島市)、多良川(宮古島市)、忠孝酒造(豊見城市)、今帰仁酒造(今帰仁村)、比嘉酒造(読谷村)、瑞穂酒造(那覇市)、八重泉酒造(石垣市)、山川酒造(本部町)の計11蔵。
八重泉酒造は今回が初参加。その八重泉を含む6酒造は社長自らが来場した。
いずれのブースにも多くの泡盛ファンが立ち寄り、蔵人たちと直接言葉を交わしながら杯を重ねる光景が見られた。
泡盛酒造所のほか、島ハイサワーを提供する博水社(東京都)が今回も参加。また、来場できなかった蔵の銘柄を泡盛マイスターが丁寧に案内する協賛ブース、テイスティングの基礎を学べる泡盛マイスターブース、知識を試せる泡盛検定ブースのほか、ビュッフェやゆんたく部屋も設置され、会場全体が文化祭さながらの賑わいに包まれた。
今回、全酒造所が提供したのは「ベース泡盛」「エース泡盛」「ピース泡盛」の3カテゴリー。
蔵の味わいの基礎を成す一般酒“ベース”、今もっとも届けたい自信作“エース”、平和な時間の分だけ熟成を重ねてきた古酒“ピース”。11年前、東京都庁で実施された第1回で掲げられたキャッチコピーが復活し、来場者の間でも話題を呼んだ。
今年特に好評だったのが、泡盛マイスターが案内役となり、複数のブースを巡って飲み比べを楽しめる“ツアー”企画。初めて泡盛に触れる参加者にも分かりやすく寄り添うスタイルで、ツアーをきっかけにお気に入りの一本に出会う姿も見られた。
東京で泡盛と出会い、学び、味わい、語らう一日。
心地よいざわめきと音楽が響く会場には、泡盛を愛する人々の笑顔があふれていた。
泡盛を楽しみながら文化として体験できる「泡盛文化祭」は、来年度以降も継続して開催される予定だ。
(文・写真/岡山進矢東京支部長)









































