残波トレインin千葉都市モノレール、体験レポート(文・写真/岡山進矢東京支部長)

   

平成30年9月22日(土)、有限会社比嘉酒造(読谷村・比嘉兼作社長)は千葉都市モノレールとの共催で、琉球泡盛「残波」を楽しむ「ZANPA TRAIN」を実施した。

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2月に那覇市のゆいレールで開催し好評を博した同イベントの関東版で、同社の創立70周年記念事業の一環。千葉都市モノレールは創業30周年で、2社を合わせて100周年となる。

千葉都市モノレールが開催するアルコールトレイン企画は今回が4度目で、泡盛は初。
社内で「泡盛でも」という声が出て沖縄都市モノレール(ゆいレール)に相談したところ、ゆいレールでの開催実績がある比嘉酒造に話が持ち込まれ、実現した。

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当初「泡盛は関東ではマイナーなお酒。人が集まるだろうか?」との意見もあったそうだが、その心配をよそにこれまでの企画を大きく超える反響で、募集開始10日目にして定員(60席)が埋まり、その後20名を超えるキャンセル待ちも出た。

15時30分、千葉みなと駅に参加者が集合。全員で、入駅する特別列車を迎え、16時11分に発車した。

千葉比嘉酒造の比嘉周平専務の音頭で、同社の「残波ゆずスパークリング」で乾杯。
テーブルには代表銘柄である残波のホワイトとブラック、残波プレミアム古酒のブルーボトルとグリーンボトルなどが置かれ、飲み放題。

各席には地元のレストラン「ハーベストガーデン千葉みなと店」によるお重が用意されており、同乗した福田弘典料理長から泡盛にマッチングするよう丁寧に作られた品々が紹介された。

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泡盛初心者からツウまで万人にスッと受け入れられるのが「残波」の特性。お酒に関する細かな説明や飲み方の提案は特に行われなかったものの、参加者は自由に水割りやロックを作り、その味わいを楽しんだ。乾杯から10分もしないうちに、あちらこちらから氷や残波のお替わりを求める声が飛び交っていた。

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特別列車は、二股に分かれた松葉型路線図の片側の終着駅「県庁前駅」で折り返し、再び出発駅「千葉みなと駅」へ向かう。その途中で三線唄者・宮里英克さんが乗車し、車内ライブを行い、ほろ酔いの参加者たちを大いに盛り上げた。「お酒は飲めない体質だが、このライブが目的で申し込んだ」と語る参加者も。

もう一方の終着駅「千城台駅」では、ホームでの生ライブを開催。最後は参加者、スタッフとともにカチャーシーを踊った。

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千城台駅ホームの傍らには比嘉酒造のスタッフが試飲カウンターを設置。残波のレギュラー商品やリキュール、そして限定古酒である「残波一九九九年」が贅沢に振る舞われた。

復路の車内では抽選会が行われ、当選者にはオリジナルTシャツや古酒などがプレゼントされた。

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出発から2時間強。“懸垂式”という全国でも珍しいタイプのモノレールの特別車両は、終点である「千葉駅」に到着。窓から見える街並みはすっかり夜景に変わっていた。

雑貨や「あらごし 残波梅酒」など、担当者曰く「参加費の半分を超える額」のお土産が入った紙袋が全員に配られ、イベントは終了。

参加者は「楽しかった」「泡盛美味しかった」と口々に感想を言い合いながら満足の表情で駅を後にした。

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いつもこの路線を利用しているという参加者は「ポスターを見てイベントを知り、友人を誘って参加した。残波は居酒屋などで飲んだことのあるお酒だったが、改めて美味しく飲めた」と語った。

千葉都市モノレールのスタッフは「懸垂型モノレールの特性であるコンパクトさのお陰で、参加者やスタッフの一体感が見てとれた。いい雰囲気で開催できたので、ぜひ第二回目も企画したい」と抱負を語った。

(文・写真/岡山進矢東京支部長)

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