遠来の客 文/琉球新報社 山城義昭(昭和46年1月10日)

  • [公開・発行日] 1971/01/10
    [ 最終更新日 ] 2016/02/01
   

我々はよく旅をする。飛行機の中や、船の中、汽車の中で未知の人と知り合う。1971_1_10_hospitality-distant-customer目的地が同じのとき、話に花が咲き、親しみも一層増す。人間交流の始まりだ。

たまたま、それが契機となってお互いの郷里を訪問しあったりする。ある日、私もそういう知人の訪問を突然うけた。しかも内地の方だったのでとまどった。前もって、知らしてくれたら、それなりの準備もし、接待もできたろうに・・・と思った。

が、あとのまつり。妻の腕前を信じる以外に私として、やるスベを全く知らなかった。まず、泡盛とミミガーの刺身(私の好物)がでてきた。夕食はカンラバーの味噌汁、ゴーヤーチャンプルーにごはん。これだけ。

口にしたこともない知人はさぞ、びっくりしたことだろう。結果はおかわりまでしてくれたので嬉しかった。後日、その知人から鄭重な礼状が来た。沖縄の味をあなたの家で、しみじみと味わせてもらった。どこに行っても刺身や西洋料理でホトホト閉口しているときだったので嬉しかったと。それに泡盛のコクのある味が、未だに忘れられないと。うれしかった。

遠来の客の接待は、心のこもった家庭料理(沖縄では琉球料理)、その土地自慢の酒(泡盛)でやるべきだとつくづく思った。また、われわれ(とくに沖縄の人々)は、旅先で世話になった方々への礼状も忘れがちだが、帰ると同時に暖かい礼状をもらうことはいい気持ちだ。私はこの知人から2つの教訓を得た。

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